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土に降りた鬼瓦

2020年02月16日
西側の窓を開けると地面に並べられた鬼瓦が目に入る。30余年前に解体された旧宅の鬼瓦のほとんどは壁に立て掛けてある。足付鬼が4枚、切据鬼は10数枚。10年前の写真に比べるとだいぶ草臥れて見える。

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    覆輪付吹流丸立鬼瓦   丸頭型雲付一文字鬼 

鬼瓦とは、日本式建築物の棟の端などに設置される板状の瓦の総称。厄除けであるだけではなく雨仕舞いの役割を兼ねた装飾瓦飾りでもあり、精巧な形は芸術作品として評価されていて、神社や寺、一般の日本式家屋の屋根などに置かれている。

ルーツはパルミラにて入口の上にメドゥーサを厄除けとして設置していた文化がシルクロード経由で中国に伝来し、日本では奈良時代に唐文化を積極的に取り入れ始めた頃、急速に全国に普及した。
江戸時代後期に火災対策として瓦葺き屋根が普及したことから、やがて一般の家にも鬼瓦が普及し始める。平成期以降に建てられた建築物には見られることが少なくなった。 鬼瓦を作る職人は、鬼師または鬼板師と呼ばれる。
(Wikipedia)

鬼瓦の模様は、中国殷時代(紀元前16~11世紀)の祭祀に使われた青銅器の珍獣の文様がルーツとされる。日本人にとって鬼とは「邪神」でもあると同時に「身近な神」でもあり、味方につければ、その形相で魔を除け、厄を祓ってくれる味方になる。また、鬼は「力や富の象徴」、守護神的な存在でもあったようだ。

鬼瓦は大まかに分けると、経ノ巻、鬼面、鯱、龍の4タイプ。また、家紋や福の神がついたものなどもある。
現在のような2本の角が付いた鬼面の鬼瓦が登場したのは室町時代になってから。

日本三大瓦と呼ばれるのは、「三州瓦」(愛知県西三河地方)、赤瓦が特徴の「石州瓦」(島根県石見地方)、キメの細かい美しい仕上がりが特徴的な「淡路瓦」(兵庫県淡路島)。
調べてみると、旧宅の屋根で50年近く守ってくれていた鬼瓦は、比較的シンプルな「覆輪付吹流丸立鬼瓦」と「丸頭型雲付一文字鬼」の三州瓦のようだ。

平瓦の一部は地面に縦に埋めて踏石代わりになっている。(リユースいろいろ

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         2008.9

窓越しの景色

2020年02月12日
1階の部屋に移った昨年暮れ、百均で買ったくもりガラスシートをガラス戸の上下部分を除き貼った。ガラス戸に近づくと隣家との塀や屋根も見えるが、机に座ると、四角く縁どられた窓の上部分からの紅梅と遠くのケヤキしか見えなくなる。お気に入りの景色だ。(窓越しのケヤキ

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             1.25

そしてガラス戸の下部分からはの花びらが散り落ちた踏石、ときどき通る猫たちが見えて楽しい。

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         紅梅   1.29

1月半ばころから咲き始めた紅梅は暖かい日がつづき一気に満開に。2月5日、窓の外を見ているとケヤキの向こうの空がオレンジ色に染まっていった。シャッターを押して机に戻り、窓の外を眺めるともう空のオレンジ色は東の方へ移っていた。

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           16:58
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           17:12

2階からのケヤキの眺めも大好きだが、窓の小さな額縁から季節の移ろいを感じられる至福の時を大切にしたい。

窓越しのケヤキ

2020年01月15日
「もっとも好きな樹は?」と訊かれたら迷わず「ケヤキ」と答えるだろう。。数年前の桂花会での宿題テーマが「私が好きな樹」だったときもこの樹を選んだ。(もっとも好きな樹は・・・大好きなケヤキ) 

ケヤキは日本全国の山地や丘陵に自生する落葉高木。漢字の欅は、中国ではサワグルミの一種カンポウフウに付けられた名。
新緑、黄葉、冬の樹形も美しく、日本を代表する巨木の一つだが、朝鮮半島や中国にも自生する。
日本では特に関東地方の土質(関東ローム層)に馴染み、「武蔵野」の風物詩となっているが、宮城県や福島県の木でもある。

関東近郊に立派なケヤキが多いのは、徳川幕府がその植栽を推奨したことにちなむという。江戸時代には橋桁や船、海苔を養殖する粗朶(そだ)作りに使われ、その後も立派なケヤキのある家は格式が高いとされた。通常は樹高25m、直径2m程、大きな木では樹高30m、直径5mにもなる。

古代においては、強い木を意味する「槻(つき)」と呼ばれていたが、16世紀頃から欅と表記されるようになった。
ケヤキは「けやけき木」で、他の木より一際目立って樹形が端整であることや、木目が美しいことを意味する。

ケヤキはニレ科。ニレの樹は昔新宿御苑でスケッチしたことがあったが、考えてみるとケヤキのスケッチは数えるほどしかない。
Kさんと西荻(杉並区)の通称「トトロの樹」を描いて以来かもしれない。(景観重要樹木として

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     2階から  2015.1.10 6:34

年末に2階の部屋から1階のかつての父の書斎に移った。2階の窓からよく見えたケヤキだが、1階からでも隣家の屋根越しにかなりの部分が見えることがわかり、ごんさんに塀の高さまで数本の樹を切ってもらった。
ケヤキがみえるように机の置き方を工夫した。

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     1階から  2020.1.10 16:30

まだ蕾が固い紅梅が咲き始めると、1階から見えなくなるケヤキも紅梅が散り終わる頃には芽吹きが楽しめる。

紅梅の下で

2018年03月01日
今日から3月、今年は遅いと思っていた紅梅も満開になった。 (庭の紅梅
     紅梅
わが家では昔から、紅梅の下は花の時季でなくとも記念撮影のスポットだった。
今のようにデジカメやスマホもなく、写真の撮影は日常的なものではなかった。
紅梅や藤の花、そして紅葉の庭で父や母の訪問客と撮った集合写真が多い。

             1985.3.3 1985.3.3

1990年、旧宅の解体とともに、石灯籠、石、樹々も移動を余儀なくされたが、
この紅梅の樹だけは動くことなく毎年花を咲かせ、小さな実をつけている。
 
     紅梅
             1993.2.6         2013.2.26

今日は娘の誕生日。写真を整理していて、小学生の彼女の誕生会の写真を
見つけた。部屋には雛人形、庭には桃の花ならぬ紅梅のある誕生会になった。

            8歳
               紅梅の下で    3年生
    9歳
                     4年生  

  7歳 10歳
              2年生           5年生

誕生会の写真は5年生で終わっている。写真のクラスメイトは覚えていないが、
よく遊んでいた近所の子たちは記憶に残っている。みんなどうしているだろう。
現在、娘の雛人形は男児2人の母である彼女の家、わが家には母が生まれた
93年前の雛人形がある。  

霜柱の庭

2018年02月14日
1月22日の大雪には驚いたが、その後も寒い日がつづいた。(霜の結晶
1週間経っても北側の屋根や道路にはカチカチになった雪が残っていた。

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久しぶりにタブレットとマクロレンズを持って庭に出た。霜柱が立っている。                      
霜柱は、地中の水分が毛細管現象によって地表にしみ出して柱状に凍結した
もので、空気中の水蒸気が昇華して凍った霜とは別の現象だという。
霜柱は、固まった土では起りにくく、畑の土などで起こりやすい。関東ロームは
土の粒子が霜柱を起こしやすい大きさであるため、霜柱ができやすいという。
地表と地中の温度差が必要なため、霜より短い期間しか起こらない。冬の季語。

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