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7年経った瓢箪

2019年10月18日
この夏、仲良しになったキノコや鉱物が大好きな小学3年生のS君から筑波実験植物園の「きのこ展」の画像が送られてきた。彼が撮ったキノコのほかに、彼が大きな瓢箪を両手にもってはしゃいでいる動画もあった。
縄文の昔から
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      瓢箪を持ってはしゃぐS君

その動画をみたときにわが家にいくつかある瓢箪を思い出した。
7年前、Sさんが香川のご実家から送られてきた千成瓢箪の種子を蒔いたところ、なんと100個ほど収穫できたという。瓢箪に絵を描いたら?と30個もいただいた。(千成瓢箪

瓢箪は、ウリ科ユウガオ属。花を観賞し、完熟した果実の中身を取り除いて容器にしたりする。
健康と幸福を招くものとして、現在でも表面を美しく装飾して飾ったり、掛け軸や染物などにも描かれることが多い。
果実の先が末広がりであること、3個で三拍(三瓢)子揃って縁起がよい、6個で無病(六瓢)息災といわれる。

瓢箪の「種出し、乾燥、加工方法」を調べてみたところ、水漬けの方法と自然乾燥の方法があるが、どちらも一長一短。
自然乾燥法だと来年の2月くらいまでかかり、表面にカビが出ることもあるというが、結局、この方法をとった。
乾燥したところに置いて10日もすると、ほとんどの瓢箪は薄茶色になり軽くなった。場所によってずいぶんと差が出た。
とにかくそのまま放っておいた。それでも出来上がったようだ。(瓢箪その後

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    10.21     2012年    11.27

その後、絵を描く気もなく、水筒にすることもないまま、気づくと7年も経っていたことになる。
S君のママに「瓢箪うちにいくつかありますが、要りますか?」ときいてみたところ、早速、「ひょうたんいるようです」との返事がきた。
夜、瓢箪を撮るために集めてみると12個残っていた。「好きなのを5つ選んでください」と、写真を送った。S君が登校する前に選んだのだろう、5つの瓢箪に印がついてきた。

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そして、彼が会いたいというので、「下校後でもいいですか?」という返事がきた。ということで、彼のお宅に近いモスバーガーで待ち合わせた。

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       彼の選んだ5個

「こんにちわ!モス 着きました」「楽しみすぎて早く着きすぎました(笑)」というLINEが約束の時間よりだいぶ早く入った。
瓢箪に絵を描くならアクリル絵の具がいいのでは?と使いかけの絵具も一緒に渡した。
「マラカスにしようかな」とか、「明日、学校で皆にみせよう!」と大喜び。鉱物とキノコのほかにも、いろいろと興味を持っているようだ。近いうちに変身した瓢箪の写真が来るかもしれない。楽しみだ。
植物など

縄文人の昔から

2019年10月15日
今日は「きのこの日」。日本特用林産振興会が制定(1995年)。語呂合わせではなく、10月はきのこ類の需要が高まる月で、その月の真ん中の15日を中心に椎茸をはじめとするきのこ類の消費PRを行っていこうということからだとか。
日本では今までに約2500種(主にマツタケやシイタケの仲間のハラタケ類に限れば約1500種)のキノコが知られているという。
日本の毒キノコは200種以上あると考えられているが、毎年、実際に起こっているキノコ中毒事故は、ほぼ10種以内のキノコによって引き起こされているという。

今年ほど「キノコ」を意識したことはないように思う。ふだんマイタケやシメジなどきのこ類はよく食べているが、食用ではなく、毒キノコが鉢に突然出現したことから始まる。LINEに画像を載せると、驚いたことにKさんのところにもほぼ同時期に同じようなキノコが出現したという。
きのこに詳しい高校生の曽孫さんに訊ねたところ、翌日、「オオシロカラカサタケという毒キノコだということがわかった。(きのこ出現

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      オオシロカラカサタケ(毒) 7.3

9月末、夏休みに仲良くなった小3のS君もキノコに詳しい。とくに毒キノコが好きなのだそうだ。先月、国立科学博物館筑波実験植物園の「きのこ展」(9/21~29)に2度も連れて行ってもらったという。たくさんのキノコたちに囲まれて上機嫌の彼と、彼自身がと撮ったキノコたちの写真が送られてきた。(幸せとは何かときかれても

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         タマゴダケ(食用)   S君撮
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        ??        テングダケ(毒)     

青森県など東北地方および北海道の縄文時代中期末葉から後期前葉(BC1500~2000)の遺跡からの出土品の中に、キノコに類似した形状の土製品が多く発見されている。
さまざまな形があるが、共通するのは「カサ」と「柄」の部分があることで、それらは食用可能なキノコ類を採集する際の『縄文版キノコ図鑑』ではないかと考える研究者もいる。
   
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    きのこ型土製品  北秋田市伊勢堂岱遺跡 
                (秋田県遺跡地図情報」より)

9月の縄文土器づくりの最終日は、平和島キャンプ場で縄文土器の野焼きの傍らで縄文鍋をつくった。ベテランのFさんが準備したキノコ類は、シメジ、エノキダケ、シイタケ。これを貝刀(かいじん)でカットしたのは小6のK君。縄文時代にキノコは貴重な食料だったと考えられている。

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     貝刀でエノキダケを切るK君

4千年以上も前から、秋になるとキノコを縄文土器で煮てみんなで食べていたのだろう。ひょっとして干しシイタケなどをつくっていたかもしれない。縄文人にとって秋はキノコを採り、そしてイチイガシやコナラの実などの木の実を採ってツヅラフジやアケビの蔓で編んだカゴに入れ、貯蔵穴に保管していたといわれる。
ちなみに佐賀県の東名(ひがしみょう)遺跡からはいくつもの編みカゴが発見されている。
植物など

頭の中は「縄文鍋・・・」

2019年09月18日
自然からその恵みをいただくことでしか命をつないでいくことができない環境で生きていた縄文人。彼らがグルメだということはよく知られている。
だが、縄文時代は食べることに対して冒険の連続だったはず。トライ&エラーの連続。1万年以上の歳月の中で食材に対する知識は蓄積されていったが、最初に口にした人はさぞかし勇気が要求されたに違いない。

縄文土器は食べ物を盛る器ではなく、住居内につくられた炉で煮炊きする鍋として用いられたといわれている。
郷土博物館で2回に渡ってつくった縄文土器を野焼きする間、Fさんが数年前につくった土器で縄文時代にあったと思われる食材で「縄文鍋」をつくることになっている。

毎年、わが家の近くの空地に零余子(むかご)がたくさんなる。Fさんに「ムカゴがあったらいいわね」と言われて見にいったところ、わずか5個しか見つからなかった。昔はもっとどこにでもあって、ムカゴご飯を炊いたりしたのだが。
ムカゴは山芋の葉の付け根にできる球芽。 実でも種子でもない。

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             ムカゴ

LINE仲間にどこか零余子のあるところ知らないかと尋ねると、40代のRさんやKさんは「ムカゴって何ですか?」
I さんは庭にあるけど今年はできていないとのこと。Oさんも昔の家にはあったけど・・・とのこと。
世田谷のSさんも近くにはないとのこと。杉並のFさんはAmazonで売ってるけど、11月とあるから間に合わないだろうとのことだった。

馬込のJAでいろいろな野菜を販売しているので、博物館に行く前に立ち寄って訊いてみたが、「ムカゴは扱ったことないですね。この辺ではヤマイモつくっている農家ないし~」とのこと。ムカゴは諦めた。
 
台風15号の数日後、ムカゴがありそうな近所の公園に入ってみると、栗の木の下に緑色の栗のイガがたくさん落ちているのが目に入った。こうした栗は写生したくて拾った時期もあったが、縄文鍋に使えるかどうかわからないとは思いつつも、ちょうど下げていた袋の中に素手でイガ栗を10個ほどつまみいれた。

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帰宅後、調べると、天日干しをすると割れて実が顔を出すことがわかり、とりあえず、陽に当てることにした。だが、縄文鍋には無理かな、どう考えても熟して落ちた実ではない。

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          天日干し

あまりに緑色がきれいなので、拾った栗の画像をFさんはじめLINE仲間に送ったところ、目黒のYさんから「今日、千葉の友人から台風で落ちた栗をいただいてきました。明日、帰りがけに目黒に寄って下さればお分けします」とのLINEが!

翌日は目黒駅でRさんと待ち合わせて港区立郷土歴史館で「特別展 港区と考古学」を観たあと、小林達雄氏の「縄文とJOMON」の講演会の日だった。こんなことってあるのだろうか。思わず「ウオー」と叫んでしまった。
講演会後、目黒駅まで歩き、Yさんにたくさんの栗をいただいた。ちょうど1週間後が平和島での野焼きの日、縄文鍋に栗を入れることが出来そうだ。  

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そんなタイミングでYさんからいただいてきた栗は明後日、博物館でFさんにバトンタッチするまで、わが家の冷蔵庫の中。
どうか、当日、雨が降らないでほしいのだが。
植物など

夏も終わりというのに

2019年09月17日
わが家の今年のゴーヤの出来はよくない。とくに地植えの3本はあまり伸びず、花が咲き始めるのも遅かった。
苗を植えたのも遅かった上に、南の国育ちとはいえあまりの暑さに育ちは、なんとかなった実は曲がってしまうものが多かった。
今年は失敗だろうかゴーヤ料理」

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それでも8月末、ゴーヤチャンプルを最後に根に近い方から少しずつ黄色い葉が目立つようになった。いつの間にか軒まで蔓が伸びてきていた。よくみると、小さな実がついている。1cmほどの実を見つけた。

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現在は極小のものまで入れると10個以上が下がっている。8月のころと比べるとゆっくりとだが着実に大きくなっている。果たしてまたチャンプルをつくることができるかわからないが、蝶や蜂がやって花に止まったり、台風にもめげずにぶら下がっているゴーヤのパワーをもらえそうだ。
植物など

仙人草の花

2019年09月15日
台風15号の通り過ぎた翌日、ふだんはあまり通らない道を通ってみた。空地の塀際には折れたクサギの幹が道路に倒れていた。
反対側の金網のフェンスに巻き付いている仙人草に気づいた。今頃の時季に咲くのだったかと思いながら坂を下りた。

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仙人草センニンソウ)は、日本各地に分布し、日当りの良い山野に多く見られるキンポウゲ科の蔓性植物。8~9月に咲く白い花弁に似た咢片は4枚、雄しべと子房は多くあるが、花弁はない。
果実は種子状で平たく倒卵形でミカン色で、花の後、雌しべの花柱が伸びて長さ3cmほどで羽毛状になり、風で飛散して繁殖する。実の先端につく白い羽毛状のものを仙人のひげに見立てた。(仙人草紅い花 白い花

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センニンソウにはウマクワズ(馬食わず)、ウマノハオトシ(馬の歯落とし)、ウマノハコボレ(馬歯欠)、ウシクワズ(牛食わず)、ハコボレ(歯欠)、ハグサ(歯草)などがあり、これは有毒植物である所以。葉と茎は有毒で、汁液が皮膚に触れると引赤、発疱して水腫ができたり、飲むと胃腸炎症を起こす。

10月頃に根及び根茎を掘り出し、水洗いした後、乾燥したものが生薬 「ワイレイセン(和威霊仙)」で、鎮痛、抗掻痒作用のある生薬「威霊仙」(ボタンヅルの根および根茎)の代用品として使用されたが、現在では使用されていない。
民間では、夏から秋にかけて採取したセンニンソウの生の葉を扁桃炎、神経痛、リウマチの痛みの患部に数分貼り付けるなど、少し手荒い療法があったようだ。
植物など
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