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両寺の銀杏と井戸

2009年10月31日
善福寺 さかさイチョウ   港区元麻布

           善福寺     
                幹囲10.4m  樹高20m 樹齢750年  
             国指定天然記念物    樹種別幹囲 都内1位  

根がせり上がって、枝先が下に伸びていることから、或は、乳根(気根)が下に
向かって伸びているように見えることから、「逆さ銀杏」と呼ばれる。
また、親鸞上人が立てた杖が、そのまま地に生えて、やがて大木となったという
伝説から、「御杖銀杏」とも呼ばれている。
昭和20年の空襲で、この銀杏は、本堂と共に罹災したが、なんとか焼失は免れた。
戦災前には、現在の3倍はあったというから、驚きだ。
後にまわってみると、大きな空洞があった。こうした傷を負いながらも、
750年もの間、生き抜いてきた樹なのだ。 

最近、小さなスケッチブックに、出会った巨樹のほんの1部でも、描くことにしたのは、
樹から元気をもらい、樹と対話できたたらいいなと思ったからだ。
今のところは、まだ、独り言ばかりだが。

                柳の井戸 
                   「柳の井戸」 (「楊柳水」)
    
善福寺の総門前、右手にある柳の木の下に、井戸がある。 (「古井戸いろいろ」)
この井戸の水は、自然に湧き出る清水で、弘法大師が鹿島の神に祈願をこめ、
手に持っていた錫杖を地面に突きたてたところ、たちまち噴出したものだとか、
ある聖人が柳の杖を用いて掘ったものであるとか、という言い伝えがある。 
大正12年の関東大震災や昭和20年の空襲による大火災の際、この良質な水が
大変役立ったとのことだ。
 (港区教育委員会)

今年の5月、絵のF先生の墓参の帰りに、「柳の井戸」にはじめて出合ったが、
このときは、それが善福寺の井戸だということも、すぐ近くに、「さかさ銀杏」が
あることも、まったく知らなかった。

光福寺のイチョウ  品川区大井

           光福寺
                幹囲6.4m  樹高40m 樹齢800年              
             区指定天然記念物   樹種別幹囲 都内9位

門を入ると、左手に聳え立つイチョウの巨樹は、品川区では最も古く大きな木とか。
了海上人が、麻布善福寺にある、親鸞ゆかりの「さかさイチョウ」の一枝を貰い受けて、
植えたものと伝えられている。 幹や枝からは、多くの乳根が垂れ、この樹皮を煎じて
飲むと乳が出るようになるという伝説もある。
明治時代までは、東京湾に出漁する漁民の航行の目印になっていたという。

光福寺は、麻布善福寺の中興の祖、了海上人の生誕の地で、本堂裏の墓地の奥には、
横穴式の「了海上人産湯井戸」がある。   
当寺に寄寓していた了海上人の父が、子授けを祈願したところ男子を授かった。
そのとき寺の境内に忽然と泉が湧き出したので、この水で産湯を使わせ、
泉を「大井」と命名し、寺の名前も「大井山光福寺」とした。
(品川区教育委員会)
          
             大井
                「大井」の井  現在、湧水は見られない

光福寺には、何年も前に、区立品川歴史館の帰りに、母と一緒に寄ったことがある。 
このときは、大井という名の井戸があることは知らずに、銀杏を見て、あまりの大きさに
ただただ、圧倒されたことしか覚えていない。

境内の井戸    「この井戸水は飲水ではありません」     
  善福寺   光福寺 
    手を洗うHさん     善福寺境内            光福寺境内             
旅・散策・イベント

中国のトランプ

2009年10月30日
ひと月ほど北京に滞在されたHさんから、トランプ「中国歴代帝王」をお土産に頂いた。
このトランプには、秦の始皇帝(公元前221-210年)から、ラストエンペラー溥儀、即ち
清の宣統帝までの皇帝236人のうち、54皇帝が各1枚ずつ、描かれているので、 
中国の歴史に弱い私だが、それぞれの時代の特徴的な衣装を、絵として楽しめる。
秦始皇帝は「初めて中国統一を完成させ、秦王朝を開いた皇帝。・・・」などと書かれた、
絵の下の4行ほどの説明文を訳すことで、中国語の勉強にもなりそうだ。 

区の中国語学習会に、「中国歴代の王朝」を暗誦できる若い男性がいた。
彼は、合同の学習会の催しや忘年会などで、度々、余興としてそれを披露させられた。
何年も前のことなので、彼の名前は忘れてしまったが、お酒が入ったこともあって、
真赤な顔で、一生懸命「秦ー西漢・・・元ー明ー清」と諳んじていた姿を覚えている。 
「歴代帝王」のトランプをみた途端、彼のことを思い出した。 今、どうしているだろう。

JOKER 歴代皇帝
     表絵とJOKERになった秦の始皇帝          隋・宋・元・明の皇帝たち 

中国では、麻雀より手軽で、人数に関係なく遊べるトランプは人気があるようで、
観光、歴史、文化などを、トランプの絵柄に取り入れて宣伝する自治体や企業もあるとか。
ひと頃、日本で流行った、一種の使い捨てのテレフォンカードやオレンジカードなどより、
宣伝効果は大きいのだろう。

因みに、「トランプ」の中国語、撲克(puke)は、英語のポーカー(poker)から来ているとか。
この「歴代帝王」のトランプの「中国撲克館」では、ほかにも、様々な種類のトランプが
作られているようで、箱の中に目録のカードが入っていた。 
「歴代皇后」もあったし、毛沢東関連のものや、「三国志」「紅楼夢」「西遊記」などのほか、
北京の「四合院」「胡同」「城門」などというのもあるようで、遊ぶためのトランプというより、
ミニ写真集、画集といった感じも受ける。 勿論、中国語学習にも役立つことだろう。 
蒐集家にとっても、この種のトランプは、魅力があるに違いない。

我が家には、もう1つ、中国のトランプがある。 
初めて、雲南・貴州省の「少数民族を訪ねる旅」に行く時、「少数民族のトランプ」を買おうと、
Kさんと話していて、昆明のデパートで探してみたが、売ってなかった。
その旅から何度目か後の、桂林(広西チワン自治区)と烏鎮(浙江省)の旅の途中、
上海で半日のフリータイムがあり、この時、私と別行動だったKさんがみつけて下さったのが、
「民族知識」というトランプだった。

中国の56民族のうち、人口の94%が漢族、その他の55民族が少数民族といわれる。 
56民族というのは、トランプの54枚に2枚のJOKERを加えた56枚とぴったり同じだ。

        ミャオ族など
         ♥10 メンパ族  ♥J チャン族  ♥Q ペー族    
         ♣10 ドアン族  ♣J ジノー族  ♣Q ミャオ族 

少数民族を識別するには、共通の言語、居住地域、経済生活圏などの客観的基準と
本人の民族意識だそうだが、それと一目で分るのは、それぞれ特徴がある衣装だ。
このトランプには、色鮮やかな民族衣装を着た女性が描かれている。
その中に、後ろ向きの女性の絵があるが、これは、「雲南・貴州省の旅」で出会った
「ナシ族」で、北斗七星をあしらった羊皮をつけた後姿に特徴がある。
   
        ナシ族など
           ♣3 ラフ族     ♣4 ナシ族     ♣5 チンポー族

トランプに、ナシ族は、「(雲南省の)雪山などに住む。約27万人。主として農業、牧畜。
一部には、まだ、通い婚、母系家族の習俗が残る
」といった説明文があった。
私が雲南省麗江の街でみたのは、観光客用に民族衣装を着ている若い女性以外は、
玉龍雪山からの雪解け水が流れる水路で野菜を洗い、洗濯をし、農作業をするなど、
この民族衣装は、年配の女性たちにとっては普段着だった。

麗江の街では、観光客が多いせいか、どこでも歓迎されたが、雲南省の大理に近い
「ペー族」の村に行ったときは、歓迎されるどころか、何か睨まれているような感じを受け、
スケッチしていても落ち着かなかった。このとき、通訳の張さんは、どこにいたのだろうか。
私自身は、まだ、中国語をまったく知らなかったし、勉強していたとしても、
独自の言語を持つ少数民族の彼らに、片言の標準語は果たして通じたかどうか。

貴州省では、ミャオ族の中でも、「大紅ミャオ族」と「長角ミャオ族」の村を訪ねた。
雲南省の昆明、麗江、石林、貴州省の六盤水・・・。初めての中国が、少数民族の村を
訪ねる旅だった。10人の11日間だったということもあるが、初めて尽くしのこの旅は、
その後の中国の旅の中でも、最も印象に残っている旅だ。 
ときどき、Kさんと、中国の旅のことを話題にするが、この旅の想い出は尽きない。
中国・中国の旅

お寺で見かけたもの

2009年10月29日
幸国寺  新宿区原町
        山門

加藤清正公お手植えと伝えられる「大イチョウ」を見ようと、ここを訪ねた。
このお寺の山門は、明治維新の頃、田安家屋敷より移築されたもので、現在は
出番所は片側にしかないが、本来は東大赤門のように十万石以上の格式として
両側に出番所があったらしい。
田安家は、一ツ橋家、清水家と共に徳川御三卿のひとつで、実際の領地は持たないが、
徳川家一門として御三家に次ぐ十万石の格式を与えられ、江戸城北の丸田安門近くに
大きな屋敷を構えていたという。

        着火器
           
山門には、現代的な装置「線香自動着火器」が2つ入った、大きな箱が置いてあり、 
「火傷にお気を付けください。 分からない時や、火が点かない時は、お申し出ください」と
注意書きがあった。 
山門が閉められるとき、この箱は蓋がされ、中に仕舞われるのだろう。

大圓寺  杉並区和泉  
            大円寺  電柱代わり?  

「菊被綿(きくのきせわた)」で知られる大宮八幡宮で、夫婦銀杏や菩提樹の樹をみた後、
行きとは別の道を歩いて京王線永福町へ向かった。 途中、大きなお寺があった。 
中に、何の樹か、太い幹には、継電器?が取り付けられていた。       

大圓寺は、徳川家康によって、現在の赤坂溜池付近に建立され、その後、伊皿子に移転し、
明治41年(1908年)に現在地に移ったといわれる。 江戸時代に薩摩藩主島津光久が
世子綱久の葬儀を行ってから、島津家の江戸の菩提寺となった。

大龍寺  品川区南品川
            大龍寺
            シイ 幹囲3.23m  樹高9.5m 
            樹齢200年 区指定天然記念物 
    
椎の巨樹を見に行った大龍寺で、何の木だろうか、枝に「ハチ激取れ」と書かれた、
仕掛けらしいものがぶら下がっていた。 ハチがそんなにたくさんいるのだろうかと、
椎の木を描いていて、なんだか落ち着かなかった。

            ハチ激取れ   
旅・散策・イベント

本屋さんの知恵くらべ

2009年10月28日
待ち合せの時刻まで、少し時間があると、近くの本屋さんに立ち寄ってみることが多い。
最近は、巨樹を訪ねて、都内の公園や寺社などを巡っていることもあって、店内では、
東京の散歩やミニ旅行といった、新しいジャンルの本に目がいってしまう。

以前から、どこのお店にも、アートガイド、美術館ギャラリーガイド、花と緑のガイド、
美味しい店案内、といった案内本は沢山あったし、国別、都市別の総合「旅行ガイド」を
陳列した棚があるが、最近は、個性的な、或は、変わった視点で編集された、
手軽なガイド本が増え、それらのコーナーを、特別に設けている本屋さんが多くなった。

     散歩術 旅行     

「東京さんぽ」「東京散歩」「東京旅行」などのガイド本、「東京ホリディ」「山手線ぐるり散歩」
「隠れ家喫茶店案内」などという本もあり、「プチ修行」「お守り散歩」などという本もあった。  
また、営業マン向けだろうか、「おさぼりスポットナビ」という本があって、上手にサボって、
格安スポットでストレスを解消すれば、仕事の効率がアップするのだとか。 
坐禅なども、特に若い女性の間に人気で、お寺だけでなく、会社帰りに寄れるビルの中の
道場もあるときいたことがある。 ストレスを解消する方法もいろいろだ。
     
     ぷち旅行   お守りガイド

仲間で飲んだり食べたり、歌ったりするだけでなく、どちらかというと、ひとり静かに、
或は、ペットと過ごすといったことが、好まれる時代かもしれない。 
小型犬や猫を連れ歩く若い女性をよく見かけるし、ペットのレンタルもあるというし、
「猫カフェ」が流行っているというのも、その表れなのだろう。

「東京待ち合せ案内」という本もあったが、私のようなオバサン同志の待ち合せは、
だいたい決まっている。 駅の改札口になることが多いが、渋谷での待合わせのときは、
ハチ公前は避けて、交番か花屋さんの前にするし、MさんやYさんとの待合わせなら、
「あの花屋さんのところね!」と決まっている。

ところで、駅ビルや駅構内にあるチェーン店の書店は、それなりの品揃えがされていて、
学校や会社帰りなどに立ち寄ったり、私のように待合わせ時間の調整などにも便利だが、
町の小規模な書店は、毎年、何軒もが廃業しているという。 
私の町の本屋さんも店の半分が花屋さんになったし、隣の町の本屋さんは姿を消した。

先日、ラジオで聞いた話だが、北海道の「くすみ書房」は、数年前、閉店を思い直し、
思い切った戦略を展開して、成功したということだった。
普通、文庫本の棚を作るときは、売れる本から揃えていくのに、この書店は、
売れていない本から揃えていくという、常識とは逆のことをやったというのだ。
「次郎物語」とか川端康成の本など、売れ行き順位が低い、地味だが味のある文庫本から
1500点を選んで、棚に並べたという。
売れない文庫本ばかりを集めた「なぜだ!?売れない文庫フェア」は、メディアにも
取り上げられ、お客が溢れかえり、並べた文庫本1500冊は、1ヶ月で完売したという。

この書店の次のチャレンジは、本屋から足が遠のいている、中学生を呼び戻すという、
「本屋のおやじのおせっかい。中学生はこれを読め」という企画で、
「おもしろいこと」を基準に500冊を選んで、店内に並べたところ、これもヒットしたとか。

ネット注文で、本でもCDでも、簡単に手に入る時代だが、店頭に並べられた本を、
実際に手にとって、パラパラと頁をめくるのは、何とも楽しく、しばしば、お目当て以外の
本を買ってしまう羽目になることもある。
つれづれ

聖イグナチオ教会

2009年10月27日
久しぶりに、JR四ツ谷駅前の「聖イグナチオ教会」の前を通った。
駅前の交差点に立つと、お隣の上智大学とともに、この教会もすっかり新しくなり、
かつて江戸城の外堀だったという、「四谷土手」がなければ、どこか知らないところに
来たのではないかと思ってしまうほどの変わりようだった。
          
        四谷土手
                 
新しい聖堂は、現代的な円形の建物。 聖堂の壁には12枚のステンドグラスが
嵌め込まれ、鮮やかな色彩と光に満ちた、美しい建物になっている。 
1949年に誕生したイグナチオ教会の旧聖堂は、終戦直後の資材不足のため、
木造モルタル建築だった。 長い間、親しまれてきたが、やがて、老朽化が進んだため、
1998年、その役目を終えて、建替えられた。

1995年の秋、Oさんの、教会や庭の石榴の樹を描いてみたいと云う一言がきっかけで、
Kさんも誘って、イグナチオ教会へスケッチに行ったことがあった。
聖堂内の扉の前には、新しい聖堂のパースが置かれていて、このとき、初めて
旧聖堂が壊されるということを知った。 

             扉

しかし、このときは、教会も石榴も、描けず終いだったので、翌年の2月、改めて、
万全の準備をして、1人で四谷に出かけていった。 
間もなく姿を消す聖堂のステンドグラスの窓から、屋内の明かりが、葉を落とした
樹々の間から見える情景は、何ともいえない淋しさを誘い、夢中で鉛筆を走らせた。 

考えてみると、ステンドグラスの窓は、堂内の人たちの目や心を満たすために、
色ガラスを使って、絵や模様を浮き彫りにしているわけだが、逆に、夕暮れ間近の
外にいて、中に明かりが点り、ステンドグラスの絵模様が浮かび上ると、
これまた、印象深い雰囲気が生まれ、新たな感激が湧いてくる。   
 
  ステンドグラス3     ステンドグラス4
 
その後、このステンドグラスの魅力を描き表すのは、決して容易ではないとは思ったが、
50年の役目を終える聖堂を、何とか、記念に残しておこうと、4号の本画にした。
名前負けを承知の上で、「暮れなずむ」という題をつけた。    

               「暮れなずむ」4号 click!   「暮れなずむ」 4号* 
旅・散策・イベント

路傍の木の実 草の実

2009年10月26日
駅までの道で

   いいぎり  くさぎ
             いいぎり                        くさぎ

何十粒の赤い実を、お米の房のようにつける「イイギリ」は、昔、この葉にオニギリを
包んだことから、この名がついたらしい。  
「くさぎ」は、星形のガクに包まれた黒紫色の実がかわいらしい。  「臭木」と書くように、
この樹の葉や幹には独特の匂いがあり、花の咲く頃、カメムシが集まっているのをよく見る。

                からすうり
                    カラスウリ  テニスコートで

むべ  ヒヨドリジョウゴ
            垣根に むべ         工事現場のフェンスに ヒヨドリジョウゴ

              のぶどう   
                      歩道まで伸びた のぶどう

毎年、夏になると、近所にある3か所の空き地に、姿を見せる「のぶどう」。 
秋を迎えて、緑だった実が、赤紫、翡翠色、白緑色などに変わり始める。
この色づいた実が楽しみで、少し遠回りをするのだが、大抵、3か所とも、
色づくのを待たずに引き抜かれてしまう。 私にとっては、大好きな画材なのだが、
「抜かないで!」と札を下げるわけにもいかない。 がっかりするのも毎年のこと!
植物など

魚偏の漢字

2009年10月25日
何度も訪れた中国の旅先で、レストランなどでご馳走になると、毎回といっていいほど、
菱形の切目が入り、丸ごとカラ揚げにされた、白身魚のあんかけ料理が出てきたものだ。 
花が開いたような魚の形が松鼠(リスのこと)に似ていることから、この料理の名は
「松鼠魚」というようだが、何の魚かと訊ねても、はっきりと答えてもらえなかった。

調べてみると、「桂魚」(ケツ魚)とか、「黄魚」(イシモチ)などの魚らしいが、
いずれも、鯉のような高級淡水魚であることに違いない。
「松鼠魚」は、中国の代表的な魚料理だが、酢豚の甘酢あんとエビチリソースの
中間のような、甘酸っぱい味がして、魚そのもの味はほとんどわからない。 
       
           松鼠魚

「日本語と中国語」(劉 徳有 著)によると、日本人は、総じてあっさりした味を好む
習慣があり、しかも素材の風味や形をできるだけ保とうとする。 
一方、中国人(主に漢民族)は、食材を細かく切ったり、練ったりして、その原形を
とどめなくしてしまうのは、普通のことで、八角、唐辛子、胡椒、葱、生姜、ニンニクなど
大量の調味料を使って、元の味を変えてしまうことに情熱を注ぐ
のだという。

中国の内陸部や奥地などでも、池や湖には淡水魚が棲んでいるが、魚を獲って
食べるという習慣が少ないという。 
そんなこともあるのか、日本人なら、たとえどんな魚嫌いの人でも、5、6種類は言える
魚の名前も、中国人は、なかなか、思い浮かばないようだ。
    
   寿司屋の看板    湯呑
      お寿司屋さんの看板       旧東海道で買った湯呑 (315円)

  
日本では、お寿司屋さんの湯吞などに、たくさんの「魚偏」の漢字が書かれているのを
よく見かける。 それほどまでに「魚偏」の漢字が人々の興味を引く理由は、
単に魚好きだというだけでなく、「魚偏」には国字(日本製の擬似漢字)が非常に多く、
何故、そういった字がつくられたかという、造字の意匠が今も類推できることが
面白いこともあるのだという。 
先日、借りてきた、「魚偏漢字の話」(加納 喜光 著)には、そんなことが書かれていた。

この本では、魚偏の漢字を6つのパターンに分類している。
① 純国字 日本人が創作したもの  鰯(いわし)、鱈(たら)など
② 半国字 日本人が創作したが、偶々、中国にもあったもの  鯛(たい)、鮎(あゆ)など
③ 読み違い漢字 本来の意味を間違えて日本で使うもの  鮪(まぐろ)、鱒(ます)など
④ 渡り鳥漢字  ・逆輸入漢字  鯒(こち) 鱇(こう) ・里帰り漢字   鰆(さわら)、鮟(あん
⑤ 日中共用漢字 日本と中国で意味が一致しているもの  鯉(こい)、鯨(くじら)など
⑥ 中国でしか使わないもの   鱆(たこのこと)、鯢(くじらのこと


魚偏の漢字には、これほど多様な来歴があり、しかも①から④までに属する文字が、
極めて多いため、特に興味深いのだという。 
魚に関する本は、数多くあるが、この本は、著者が古代中国が専門ということもあって、
魚偏の漢字の成り立ちや由来を探求した、非常に面白い本だった。

例えば、純国字である「鰯」という漢字について、中国では、「沙丁魚」ということ、
「弱し」と結びつけた、新井白石説や、貝原益軒の「賤し」からの命名という説など、
3頁にも渡って書かれているのには驚きだ。 

魚偏に春はサワラ、秋はカジカ、冬はコノシロ、夏は? 「魚偏に夏」の漢字はない。
夏に美味しい魚はなく、漢字もつくられなかったのだろか。

遊びながら「魚偏漢字」を学べるという、「ととあわせ」というカルタがあることを知った。 
2枚のカードをあわせると、魚の絵と魚偏の漢字が出来上がるというもので、
絵合わせ、カルタ、神経衰弱など、いろいろに遊べるようだ。
小学生やシルバー層に人気があるということだが、果たして、脳トレになるのか、
それとも、意外に難しくて、ストレスがたまるほどなのか、ちょっと見てみたい。
つれづれ

子猫2匹 デビューす

2009年10月24日
今年の春、さいとうさんは、ラスカルミケの捕獲に失敗して、その2匹が子どもを生んだ。 
そして、ミケの子どもたちが、さいとうさんのところへ食事に来るようになった。
最初のうち、ミケはすぐ後ろで見守っていたが、この頃は、どこか遠くで見守っているようだ。
だが、たまに姿をみせるラスカルは、子育てをしている様子はまったくない。
 
         ミケ
                     母猫 ミケ

ミケのこどもは、真っ黒の少し大き目な子と、真っ白で、右耳と尻尾に黒い斑点がある子の2匹。 
立派に子育てをしているようだ。  
まだ、名前がついていない黒と白の子猫たち。そのうち、孫のりんりんにでも
つけてもらおうと思っているが、彼が来るのはいつになるやら。 そのうちに、
クロとシロという、単純明快な名前になってしまいそうだ。

      黒 
                       白

彼らは、生後3カ月ぐらいだろうか。 さいとうさんにはだいぶ慣れてきたようだが、
それでも、さすが、ノラ猫の血が濃いミケの子どもだけに、1m以内には近付かないとのこと。
  
 白 黒
    ドライフードをかきわけて、下の缶詰の魚肉を食べることを覚えたようだ
     
子猫たちは、この地域の「親戚猫」グループの仲間入りを果たした。 
この構成メンバーは10匹といったところだろうか。 彼らは、大きな器に盛られたフードを、
交代で食べるのだが、自分の順番が来るまで大人しく番を待つ。 
わが庭で生まれたククは、すっかり、さいとうさんのところを本拠地にしているようだし、
我が家の2階ベランダが本拠地のケシも、ときどき、ここで順番を待っているのを見かける。                                      
動物など

街路樹「銀杏」

2009年10月23日
今日は24節気のうちの1つ、霜降。野山に霜が降りる、霜が降りるほど寒くなるという。

日本の街路樹でもっとも多く植えられている木、人気があるのは、銀杏だそうだ。 
銀杏は、学校や公園、お寺や神社などでもよく見かける、日本人にはとても馴染み深い
木だが、原産地は中国。
東京都や神奈川県、大阪府のほか、前橋市、宇都宮市などの木にもなっている。
銀杏は、成長が早い上に、長寿、火にも強く、騒音や直射日光を防ぐだけでなく、
景観の面からも、選ばれるのだろう。 
黄金色に色づく秋も、萌黄色の春も、魅力的だし、ギンナンも実る。 

イチョウの木には、雄と雌があり、雌の木にはギンナンがなるが、養分をとられるからか、
巨樹になるのは雄の木だという。
そういえば、近所の神社の銀杏の樹も、毎年、たくさんのギンナンをつけるので、
台風や強風の日の翌朝、袋を持ってギンナン拾いをしている人を見かける。
この銀杏の樹は、かなりの老樹だと思うが、巨樹と言われるには程遠い。

   2008.12   2009.4     442no6.jpg
       2008.12             2009.4               2009.8

春、枝が払われて、満開の桜と並ぶ、不恰好な銀杏は、遠くからでも目立ったものだが、
間もなく、ほかの銀杏にはるかに遅れて若葉が出始め、夏には、もう、どこからみても
立派な銀杏の樹になった。 銀杏が成長の早い樹であることを実感する。

街路樹が元気なのはいいが、根が伸びて路面を盛り上げ、道路をデコボコにして、
事故や振動、騒音の原因になったりする。 
また、地下の下水管などに障害を及ぼすこともあるという。

          板橋区 板橋区

    港区 港区

              442no9.jpg 大田区
                        
だが、横に横に伸びる根もある。
 
       品川区 品川区
                  
過日、雨上がりの歩道を一緒に歩いていたKさんが、転倒されたことがあった。 
気がつかなかったが、歩道が盛り上がっていたのだろう。
幸い、大事には至らなかったものの、あの時はほんとうにヒヤリとした。               

そんなことがあってから、歩道の凸凹に目がいくようになり、出かけた先でも、
近所の歩道でも、盛り上がった箇所がいくつもあることに気づいた。 
樹にしてみれば、根元をタイルで蓋され、窮屈な思いをして頑張っているわけだ。
果たして、この歩道と街路樹との折り合いは、どうつけたらいいのだろうか。 
いずれにしても、充分、気をつけて歩くしかない。
植物など

レンタルの範囲拡大?

2009年10月22日
先日、ラジオを聞いていて、わが耳を疑った。 「レンタル家族」とか、「レンタルお兄さん」
「レンタルお姉さん」と呼ばれる、代理・代行業があるというのだ。
父親、母親、息子、娘、恋人だけでなく、夫や妻まで、レンタルできるらしい。 

「レンタル家族」は、結婚式・披露宴・葬祭などに、親族や友人として出席するとのこと。
調べてみたら、冠婚葬祭以外にも、「お食事 お買い物 遊び パーティ 旅行 観劇 
コンサート 男手が必要 パートナーにお願いできないこと 話相手 一人で退屈 
その他 なんでも・・・
承ります」という便利屋が、ほんとうにあるようだ。
そのキャッチフレーズの幅広さに、あらためて驚いた。 
1日でも長期でもOK。 全国各地出張可。 秘密厳守、相談無料という。 

「レンタルお兄さん」(男性の場合)や「レンタルお姉さん」(女性の場合)とは、
引きこもり、もしくはニートと呼ばれる若年無業者(無就学、無就労者)を対象にした、
自立支援策や、それに従事するNPO法人の職員を指す言葉である。
こうした形式での支援策自体は、引きこもりが社会問題化した2000年以降、
マスコミでも度々取り上げられていたが、その後、「効果が期待できるニート対策」として、
厚労省などから評価を受け、地域若者サポートステーションのモデル事業に採用、
昨年から、全国100か所で、同様の手法を取り入れるに至ったようだ。
(Wikipedia) 
ラジオによれば、このお兄さんたちのお陰で、この15年間に700人が社会復帰した
とのことだが、実の親や兄弟姉妹などは、出る幕がないということなのだろうか。 

レンタルといえば、今流行りの、犬などのペットを借りる(1日4500円程度)というのも、
「猫カフェ」で、数時間、猫と触れ合うのも、レンタルといえるだろう。
大きいものでは、貸家、貸し別荘、レンタカーやレンタル家電、レンタル家具、
レジャー用品ななどが一般的だ。 
また、マンスリーやウィークリーマンションだけでなく、1日から利用できるという、
デイマンションというのも、ホテル代より安いとかで、よく利用されているという。

ところで、レンタルの歴史は古く、江戸東京博物館でも紹介されていたが、
江戸時代には、現代のレンタルビデオショップをさらに充実させたような商売があった。 
当時の人々にとって、本は安い買物ではなく、貸本屋から借りて読むことが多かった。
貸本屋は、仕入れた本を背負って顧客を巡り、3日、7日、15日などと日限を決めて、
見料を取ったという。 また、蚊帳、炬燵、鍋、釜、布団、着物などの日用品まで、
賃貸する「損料屋」という生業もあったようだ。

自宅の庭先に見える樹木や風景を、背景とする借景も、レンタルの1つだろうか?
もっとも、借景は無料なわけだから、レンタルとは言わないのだろうが・・・。 

         藤原の郷
              歴史公園 えさし藤原の郷 (岩手県奥州市)

借景といえば、以前、息子の嫁のご実家をお訪ねした折、ご両親に案内していただいて、
藤原の郷」を訪れたことがあった。 ここは、藤原経清、清衡父子が居住した豊田館の
跡に造られたものだが、周辺の風景が見事な借景となっていた。 
「みちのくのハリウッド」との異名を持つとか。このテーマパークは、度々、映画やテレビの
ロケ地になっていて、NHK大河ドラマ「天地人」、道元禅師の生涯を描いた映画「禅 ZEN」や
映画「TAJOMARU」などでも、利用されたという。
 
昔は、我が家も、表の道に出ると、天気のよい日には、遠く、富士山がみえたものだ。 
この富士山をみながら、坂を下りて行くのは、何とも気持ちがよかった。
借景ではないが、見晴らしの良さや、調和のとれた景観も、失いたくない財産といえる。
だが、いつのまにか、何棟もの高層マンションが建ち、今や、多摩川べりまで行かないと、
富士山は勿論、花火も見えなくなってしまった。
 
                富士山 多摩川の河畔から  
つれづれ

ポスターの熱い思い

2009年10月21日
一目瞭然
        習慣 高島平(板橋区) 
          「事故は瞬間 ベルトは習慣」  
      
    煙草 
             
考えさせる?ポスター         
               CO2削減  鉄道はエコ 鉄道でエコ   
「CO2の排出量が とても少ない鉄道でいつもお出かけいただきありがとうございます」
            
        エスカレーター マナばあちゃんの思いやり
「駆け上がり・駆け下りは急停止の原因となるほか、転倒することがあり 危険です」

           
9月20日から26日は動物愛護週間だったが、江戸東京博物館で「ねこづくし」展には、
過去に作製された動物愛護・普及啓発ポスターが紹介されていた。

      災害 「被災するのは人間だけではありません」
    マイクロチップや名札を勧めるポスター
   
                命 「この命 絶てますか」 
                「母さんは ぼくたちを 捨てない」

          ミイちゃん
                   ミイちゃんとトラの願い 
          トラ
  
                  動物虐待
  
                  万引き  書店で
  
                 暴力  「暴力は 悲しい」
            「駅や車内での暴力行為は 犯罪です」

こんな当たり前のことを訴える ポスターをみるのは、実にかなしい!
つれづれ

中国料理の主食とお茶

2009年10月20日
区の中国語学習会に通っていた頃、よく立ち寄っていた中国家庭料理店で、
「酸辛湯」というスープに出会って以来、この味が大好きになった。 (「中国各地の料理」)
酸味と辛味のバランスが程よく、トロミのついた卵とじの湯(スープ)は、特に寒いとき、
体の芯から暖まるので、最高だった。 
この湯には、豆腐、筍、椎茸、木耳(キクラゲ)、鶏肉か豚肉などが入っている。  

この店にもう1つ、、「西紅柿炒鶏蛋(xi hongshi chao jidan)」という、至ってシンプルだが、
深い味の「トマトの卵炒め料理」があった。 「トマトと卵のスープ」は一般的だが、
トマトを炒めるというのは、あまり馴染みがなく、最初はピンとこなかった。 
だが、食べてみると、何とも言えず美味しく、それ以来、大のお気に入り料理になった。 
この料理は、どこの店のメニューにもあるようで、意外に少ない。 
機会あるごとに注文したり、自分でも作ってみたりしたが、どうもあの店の味とは違うのだ。 

トマトのふるさとは南米で、100年以上も前に中国に伝わったと言われる。
トマトをみた中国北方の人々は、柿の姿に似ているとして、トマトを「西紅柿(xi hong shi)」
と呼ぶようになった。一方、南方の人々は、茄子に似ているとし、「番茄(fan qie)」 と呼んだ。
「西」や「番」という字は、海外から伝来してきたことを指す。

中国料理の料理名は、基本的に「食材名」「調理法」「切り方」を示す、文字の組合わせで
表されるので、単語の意味が分れば、どんな料理か、だいたいのイメージがつかめる。
ただし、地方料理では、方言を使ったり、地名や人名、見た目からの命名もあるらしい。
  中国料理店 中国料理店
         入口上方に料理名が掲げてあるレストラン  品川区

私の大好きな「西紅柿炒鶏蛋」は、西紅柿(トマト)の卵炒めだし、日本でもお馴染みの
「青椒肉絲(チンジャオロースー)」の青椒はピーマン、肉絲は肉の細切りのこと。
「宮保鶏丁(gong bao ji ding)」の宮保は、油で揚げ、あんをかけることを意味するので、
丁(角切り)にした鶏肉のあんかけ料理ということになる。

主食に関しては、「北の粉、南の粒」などと形容されるように、北方では小麦粉を用いた
麺や饅頭、餃子などを主食とし、南方では米が主食だったが、現在は、流通も発達し、
北方地域に日本の農業技術者が米の品種と栽培技術を伝えたりしたこともあり、
北方地域での米食も進んでいるという。 
だが、味の方は、まだまだのようで、先日の中国語の授業で、来日10数年になる
李老師は、この夏、北京に帰られた時、「毎日、麺類を食べていた」と話された。 
「日本のお米」を、お土産に希望する中国人が多いのも頷ける。

多くの日本人は、中国では烏龍茶がポピュラーだと思っているようだが、烏龍茶は
福建省など、ごく一部の地域で飲まれているに過ぎず、北方人はジャスミン茶などの
「花茶」を好み、南方では緑茶だ。 緑茶は中国茶全体の消費量の7~8割を占める。
緑茶は、茶葉を摘み取った後に加熱処理を行い、酸化発酵を止めたお茶(無発酵茶)のこと。
日本の緑茶と違い、加熱の際、茶葉を蒸さずに釜炒りする方法が主流という。
ジャスミン茶、桂花茶などの花茶は、花弁の香を緑茶に移したお茶で、香りも楽しめる。

   烏龍茶の茶葉   烏龍茶
    烏龍茶の中でも最高級の茶葉「鉄観音」    私が愛用の蓋碗(がいわん)

烏龍茶は半発酵茶。 茶葉の色が烏のように黒く、揉みこまれた茶葉の形が龍の姿に
似ていることから、この名がついたというが、日本で売られているペットボトル入りのような
茶色ではなく、鮮やかな黄色に近い色の、香りの深いお茶だ。

中国語の同学Sさんは、ご主人の赴任先の広州や上海で、茶芸(工夫茶)を学び、
茶芸師の資格をとられ、現在、日本で茶芸を広めようとお茶会を開いたり、教えたり、
中国語と共にお茶の勉強にも余念がない。 

私は、彼女のお茶会に何回か参加したことがあるが、そのうちの2回だっただろうか、 
中国語の沈老師も参加されたことがあった。 
上海生れの老師は、日本に長かったということもあるが、中国茶は飲まれなかった。
だが、それ以来、中国茶好きになられて、Sさんのお茶会を楽しみにしておられた。

昨年の春だったか、お茶会の当日、沈老師は身体の具合が悪いからと、欠席された。 
その後、一度もお会いすることなく、老師は上海に戻られて、闘病生活に入られた。     
9月になり、同じ教室のほぼフルメンバーで、我が家でお茶会を開いた。
上海の老師から届いた「月餅」と、Sさんの淹れて下さるお茶をいただきながら、
老師の1日も早いご快復をお祈りしたのだが、その願いも虚しく、12月、逝ってしまわれた。
このときの中秋節のお茶会以来、まだ一度もお茶会は開かれていない。  (「再見!」)        
中国・中国の旅

ゆきひら鍋

2009年10月19日
このところ、美濃焼の「ゆきひら鍋」を、火に掛ける機会が増えた。 
「行平・雪平は、厚手の、陶製の深い土鍋のことで、取っ手、注ぎ口、蓋がついており、
粥を煮るのに用いる。 在原行平が海女に潮をくませて、塩を焼いた故事に因む」
 
と、大辞泉にあるように、ゆきひら鍋は、お粥を炊くのに用いるのが、普通らしいが、
私は、気功の楊先生に調製していただいた、養生茶を作るのに使っている。

        ゆきひら
              美濃焼 ゆきひら

というのは、呼吸器系が弱い私は、咽喉が痛いなと感じると、すぐに咳が出始め、
熱は出ないものの、気がつくと、気管支炎になっていることが多い。そんなとき、
咳をするわけにいかないところ、例えば、演奏会や講演会などには行かないが、
教室の中とか、電車の中、または、電話中などに、突然咳き込むことは度々だ。
しかも、1度、そうなると、なかなか治らない。ひどい時は、数ヶ月も続いたことがある。 

新型インフルエンザ流行騒ぎの中、この夏は、特に気をつけたつもりだったが、
先日、咽喉が痛くなった。 すぐに、近所の医院で風邪薬と抗生薬を処方してもらったが、
効き目なく、結局、いつも通り、気管支炎になってしまった。  
気功練習のときに咳き込んでしまい、楊先生に「早く治さなくては駄目でしょ!」と叱られ、
先生が調製して下さった「養生茶」と、北京同仁堂の丸薬を飲むことになった。
丸薬は、米粒より小さい粒だが、1度に30粒を飲まなくてならず、大変だった。

この養生茶は、漢方で常用される、さまざまな効能を持つ材料で調製されたお茶で、
中国医学でいう「気・血・水」の巡りを良くし、「五臓六腑」の働きを整え、新陳代謝や
免疫機能が高められるというもの。 とても飲みやすくなっている。 

最近、体温の低い人が増えてきていると言われるが、私は、昔から、低体温、低血圧で、
基礎代謝は低く、免疫機能は悪くと、まさに「病気のデパート」のような体質なのだ。
「体温が1度上がると健康になる」(斎藤真嗣 著)という本を読んだが、それには、
「体温が1度下がると、免疫力が30%低下し、逆に体温が上がると免疫力は500%~
600%もアップする」
と書いてあった。 
計算が合わないようだが、免疫力が上るのは、白血球の数が増えるのではなく、
1つの白血球がもつ能力と活力がアップするということなのだそうだ。
37度が理想の体温だとも書いてあった。 

今まで、家で体温など測ったことがなかったが、それ以来、測るようにしたところ、
起床後すぐの体温は、34.5度から35.1度といった具合で、体温計が壊れている
のかと思ってしまうほど低い。  早く「病気のデパート」を閉店したい・・・!。

ところで、お茶と漢方薬を飲み始めてから、咳もほとんど出なくなった。
気功の練習も「1週間に1度の1時間半」だけでなく、家でも、起床後や就寝前に、
ほんの1部でも、短時間でもいいからと思い、やってみるようにしている。 
お茶は、美味しい!とはいえないが、苦くて飲みにくいと言われる漢方薬に比べると、
まだ穏やかな味なので、何とか飲み続けられると思う。

今、この美濃焼の「ゆきひら」は、お茶をつくったり、白キクラゲ、クコや蓮の実を煮たりと、
結構、重宝しているが、そのうち、緑豆を入れたお粥を炊いてみたいと思っている。

 私の薬膳
      緑豆     蓮の実   木耳(キクラゲ)   白木耳     クコの実
   
余談になるが、「気管支炎」は、中国語で「気管炎(qi guan yan)」というが、
この「気管炎」には、気管支炎、気管炎のほかに、恐妻家という意味もあるのだと、
何年も前に、凌老師から聞いた。 恐妻家、つまり、「妻管厳」と同じ発音なのだ。
この類の中国語は、ほとんど使うこともないのに、何年経っても忘れない!。
つれづれ

都内にある巨樹

2009年10月18日
この夏は、都内にある沢山の巨樹を見てまわった。 
常緑樹や落葉樹、背の高い樹、横に広がった樹、落雷、空襲で傷ついた樹、
公園でのびのびと枝を広げた樹もあれば、道路拡張のために制限された樹もあった。

天然記念物とされている樹だけでなく、区の保護樹となっている樹にも出会った。
はじめて見る樹は、想像以上に大きく、ほかの樹が手前にあったり、社殿やマンション、
塀などがあって、樹の全貌が見える位置に立つことが出来ないことも多かった。 

港区
     増上寺     東照宮
          芝増上寺 カヤ             芝東照宮 イチョウ
     幹囲4m 樹高25m 樹齢600年      幹囲6.5m 樹高21.5m 

            旧細川邸 
                      旧細川邸 シイ 
                幹囲8.13m 樹高17m 樹齢300年 

文京区
  善光寺坂  本郷弓町
         善光寺坂 ムク              本郷弓町 クス  
  幹囲4.7m 樹高8m 樹齢300年    幹囲8.5m 樹高24m 樹齢600年

品川区         
             仙台坂 
                      仙台坂 タブ
                幹囲4m 樹高20m 樹齢300年

練馬区                    
             白山神社
                    白山神社 ケヤキ
                幹囲7.2m 樹高14m 樹齢900年

新宿区
 御苑 御苑
     新宿御苑 ユリノキ              新宿御苑 ハルニレ
 幹囲4m 樹高35m 樹齢120年

ユリノキ、ケヤキ、ニレは、色づき始めたことだろう。 イチョウはまだ、もう少し先だろうが。
植物など

柴犬のこと

2009年10月17日
近所のSさんのお宅で、柴犬の仔犬を飼い始めたようだ。 
Sさんのお宅は、10数年前まで、お店だったので、道路に面した硝子戸の中の
土間は、鉢植えの蘭や置物などが、外に向けて飾られ、まるでショールームのようだ。
いつも前を通るとき、つい、硝子戸の中に目がいってしまうのだが、半月ほど前から、
この土間にケージが置かれて、仔犬が寝そべっているのを見かけるようになった。

犬を連れて散歩中のSさんと、道で会うが、会釈を交わす程度の間柄。
近頃、街で見かける犬は、洋犬がほとんどなので、Sさん宅の柴犬は珍しく、
印象に残っていた。 
そういえば、この数ヶ月、Sさんにも柴犬にも出会っていない感じがするが、 
あの土間に寝そべっている仔犬は、あの柴犬の2代目なのだろうか。

柴犬といえば、渋谷のデパートの屋上にあったペットショップで、はじめて私が
お小遣いをはたいて買ったのが、柴犬だった。 
雷鳴と花火の音を怖がって、逃走したことを除けば、申し分ない番犬だった。 
この犬は、16年近く生きた。             (「想い出の犬たち」)

      チビの晩年 1994.5
               2歳の姪と15歳のチビ       

随分昔のことになるが、日本画の先輩Kさんと、デッサン教室のお仲間 Kさんの
清里(山梨県)の別荘に泊めて頂いたことがあった。
清里は寒く、4月の終りだったが、ストーブが焚かれていたことを思い出す。 
Kさんのコテージの窓から、芽吹いたばかりの唐松林と、森を少し歩いて行って、
まだ雪が残っている赤岳とを、スケッチした。 
後に、この2枚のスケッチを合成して下図をつくり、本画「遅春」を描いた。

          「遅春」 10号 click! 「遅春」* 10号

その次の日、足を伸ばして、川上村(長野県南佐久郡)まで出かけたのだが、
そこで、信州の柴犬、柴犬の原種と言われる、川上犬に出会った。 
                 川上犬 川上犬
                      
このときの写真を見ると、私だけが柵の中の川上犬の前で、嬉しそうな顔をしている。
そういえば、 Kさんは、犬は大の苦手だった。
川上村を東西に貫流し、長野盆地で犀川と合流、新潟県に入り、信濃川となる千曲川。
川上村への訪問は、川上犬に会うためではなく、千曲川の源流まで行こうとしたのだと
思うが、結局、このときは、水源までは行けなかったが、楽しい旅だった。

ところで、秋田犬(あきたいぬ)「ハチ」が、今、映画でも話題になっているが、
秋田犬は、日本犬で唯一の大型犬種で、昭和6年に国の天然記念物に指定されている。

今年夏、上野の国立科学博物館に「シカン展」を見に行ったとき、毎週木曜日発行の
「科博メール」の配信を申し込んだ。
8月末に届いたメールには、秋田犬「ハチ」が紹介がされていた。
常設の日本館の「日本人と自然」フロア、「日本人が育んだ生き物たち」コーナーで、
日本で有名な「犬」のはく製の展示がされているという案内だった。
上段左が 日本犬種の甲斐犬、上段右が南極観測樺太犬「ジロ」、そして下段の犬が
「忠犬ハチ公」で有名な秋田犬。


縄文時代の遺跡から犬の骨が出土している事からも分かるように、
遙か昔から、日本人と犬との関わりは続いている
とのことだ。 (「科博メール第324号)
動物など

歩道脇のニチニチソウ

2009年10月16日
台風一過の秋空
     台風一過 10.9

 ギンナン 椎の実 10.8
       踏まれて潰れた銀杏             吹き寄せられた椎の実          

先週の木曜日、台風18号が去った日の午後、歩道には銀杏や椎の実、小枝などが
散っていた。

駅前の歩道に自転車置き場がある。 ここにプランターが置かれている。
            
             10.8 10.8

5月に、芽を出したニチニチソウは、夏の間も、通勤通学の人たちの目を楽しませてくれた。

  5.75.76.16.1

               6.106.10  
   
  7.117.11  8.148.14
旅・散策・イベント

中国各地の料理

2009年10月15日
中国語を習い始めた頃のことだ。 学習会終了後は、たいてい、皆でそろって、
近くの中国家庭料理店で夕食をとっていた。 中国人か、中国から引揚げてきた
日本人厨師(コック)がつくる料理は、どれも美味しかったが、いつも、最後に、
フーフー言いながら飲んだ「酸辛湯(suan la tang)」の味が忘れられない。 
「酸辛湯」の「酸」は酸っぱい味、黒酢の味がする。「辛」は唐辛子やラー油の辛さだ。
学習会をやめてからは、その店にも行かなくなった。

ところで、中国では、各地方の料理に対する好みの違いを表すのに、「南方はあっさり味、
北方は塩辛く、東方は甘く、西方は辣(痺れるように辛い)といわれる」と覚えていたが、
私の古いノートをみると、東は酸、西は辣、南は甘く、北は塩辛いと書いてあった。
中日辞典をみると、「南は甘く、北は塩辛く、東は辛くて、西は酸っぱい」とあった。 
東方(上海市、江蘇省、浙江省、江西省、安徽省)の料理は甘いのか、辛いのか、酸っぱいのか、
いったい、どの表現が合っているだろう。 比較的濃厚な味だというのは確かなようだが。

北京市内
北京で有名な炸醤麺の店に、李さんに連れて行ってもらった。 
彼は、日本留学中、区の学習会で中国語の教師をしていて、卒業後、帰国し、北京で就職。
お忙しいところ、1日中、北京の街を案内して下さった。 

             北京市内 2002.10 
                 レストラン「老北京炸醤麺」        

常州市郊外 (江蘇省)      
もう1人の李さんは、現在、常州で仕事をされているが、当時、日本に留学中だった。
私が、常州に短い留学をしたとき、郊外の李さんの家で、彼のお祖母さん手づくりの
家庭料理をご馳走になったことがあった。 
彼の母親は、近くの小学校の校長先生。 お昼には、家に戻られ、皆で食卓を囲んだ。
彼の父親は、大工さんだが、ひとりでコツコツと、息子夫婦と一緒に住む家を造り上げた。 
このときから、2年後、常州に戻って結婚した李さんは、常州市内にマンションを買って、
双子のパパとして、バリバリと仕事をしているようだ。           

           常州 2002.12
                 李さん宅の家庭料理 

西塘の水郷 (浙江省)
上海に赴任中だったSさんと、浙江省の西塘を訪ね、「明清時代」の風情たっぷりの店で、
水郷を眺めながらお昼を摂った。

              西塘 2004.4
                   レストラン「明清食代」 
   
清代初期に主要な中国料理といわれた、山東料理、江蘇料理、広東料理、四川料理は、
後に、中国四大料理と呼ばれるようになり、清代末期になると、福建料理、浙江料理、
湖南料理、安徽料理が追加された。 そして、それらを八大料理と呼ぶようになったが、
さらに、北京料理と上海料理を加えて十大料理と呼ぶこともあるそうだ。
 
泉州  (福建省)  
知り合いの留学生のうち、今も、日本に滞在中の呉さんには、アモイ、泉州のほか、
山奥の永定、南靖の土楼群の村を訪れた折にも、随分とお世話になった。 
土楼の村の名物料理「客家料理」を、泉州のレストランで、呉さんの沢山の友人たちと
一緒に味わったことも忘れられない。 本場、泉州の烏龍茶も最高だった。
   
           福建省 2005.2
                「客家料理」  泉州のレストラン  

日本では、広東料理、四川料理、北京料理、上海料理を四大料理と呼んでいるようだが、
これは、的確な分類ではないらしい。 
北京、上海共に、オリジナル料理と呼べる品は少なく、北京料理は、北京付近の料理を
中心にして、中国全土の料理が集まって形成された料理なのだという。 
なんと、あの「北京ダック」も、明代に南京(江蘇省)から伝わってきたのだとか。 

            全聚徳 2002.10
           北京随一の北京ダック専門店「全聚徳」で  

今や、真空包装や冷凍技術の発達により、中国産の北京ダックが世界各国に
輸出されていて、我が家でも真空パックの北京ダックを買ったことがあったが、
なかなか、食べる機会がなく、結局、処分してしまったという苦い経験がある。 
やはり、北京ダックは、北京の専門店で、食べるのが最高だと思われる。

私の中国の旅を振り返ってみると、雲南省、貴州省、江蘇省、安徽省、浙江省、福建省、
北京市、上海市と、中国各地の広い範囲で、特色のある料理を食べたことになるのだが、
食事に同席したメンバーや、そのときの話題などは覚えていても、
どんな料理だったのか、はっきりと記憶していないのはどうしてだろうか。 
中国・中国の旅

江戸東京博物館

2009年10月14日
「江戸東京 ねこづくし」という企画展(9/27迄)が開催されている江戸東京博物館へ、
9月半ばの日曜日に、出かけてみた。 
JR両国駅で下りると、すぐ目の前に、国技館と江戸東京博物館がある。
近くに、相撲部屋がいくつもあるので、国技館に向かう何人もの力士たちとすれ違うし、
歩道に力士の手形の像があったりして、両国は相撲の町なのだと実感した。

数年前、博物館の映像ホールに行ったことはあったが、展示を見るのは初めてで、
まず、常設展から見ることにした。 

         纒
        現在の中央区築地付近が受持ち区域の二番組「す組」の纏

江戸ゾーンでは、いろいろな体験ができる。 15kgもある町火消の纏を持ってみる男性、
恥ずかしそうに大名の駕籠に乗ってみる年配の女性、千両箱を持ち上げた息子の写真を撮る
お父さんなど、皆、楽しそうに体験をしていた。
 
             千両箱
          天保小判千枚分の錘が入った千両箱(複製)

高さと幅は江戸時代のまま、長さ51mのうちの半分を復元したという「日本橋」。
その橋の上から、やはり、復元された「中村座」など、江戸の町を見渡せた。
その中村座では、土日に、寄席などの催しが行われているようで、
この日のゲストは、尺八奏者の田嶋謙一さんだった。 

         中村座での尺八演奏

ちょうど、尺八演奏とお話が始まった。 客席はほぼ満席、日本橋の上にも、
演奏を聴こうと、たくさんの人が集まっていた。
尺八の解説は分かり易く、数曲の演奏の後、リクエストに応じて、
「荒城の月」や「トトロ」の曲などが演奏され、静かな館内に、尺八の音色が快かった。
何でも、尺八は高価なため、初心者のために、水道管に孔を開けた「水道管尺八」を
考案されたとか。 数十万円する尺八と違い、この尺八は、千円くらいで出来るそうだ。      

時代が、江戸から東京へ移り変わる頃の、街の様子も、興味深かった。
運よく、鹿鳴館、ニコライ堂、銀座通りなどの模型を、係員が操作する時間に当った。
銀座通りの夜が明けて、レンガ造りの建物が並ぶ道を、人力車や馬車が通る。
車夫と馬丁の客の取り合い、喧嘩も度々起きたようで、その様子を音声で再現した、
鹿鳴館では、屋根がスライドし、毎晩、行われていた舞踏会の様子がうかがえた。
随所に、色々な工夫がされていて、実に面白かった。

企画展「ねこづくし」では、「浮世絵のなかの猫たち」「作家とねこ」などのコーナーが
あったが、特に「道具の中にねこ」のコーナーが、面白かった。 
これは、暮らしの中のいろいろな道具に、「猫」が活かされているというもの。
長火鉢の「ねこ板」には、ぬいぐるみの猫が気持ちよさそうに眠っていた。 
机の「ねこ足」、「ねんねこ半纏」、「ねこあんか」など、見たことのあるものもあったが、
植物のねこじゃらしにちなんだ名の、「帯結び ねこじゃらし」という結び方は初めて見た。
なるほど、長く垂れた帯に、猫がじゃれないはずはない。 うまい命名だ。
古くからの、人と猫との深い関わりを、あらためて感じたコーナーだった。

ミュージアムショップで、ガイドブック「みてみよう 江戸東京博物館」の日本語版と
中国語版を買ってみた。中国語版の方が薄いのに、値段は高かった(400円)。 
2冊を対比しながら読んでみようと思ったのだが、いつになりますことやら・・・。
旅・散策・イベント

鎮守の森の対の巨樹

2009年10月13日
神社にある巨樹は、拝殿前に、対にして植えられていることが多い。
都内だけでも、豊島区の天祖神社、杉並区の大宮八幡宮、大田区の磐井神社、
湯殿神社などに、夫婦イチョウと呼ばれる、対の巨樹がある。
それらは、当初、何本もあったものが、たまたま、2本残されたのかもしれない。

杉並大宮八幡宮の夫婦イチョウ   (杉並区大宮)
          夫婦イチョウ
         左 雄木 幹囲3.75m 樹高40m 右 雌木
              都指定天然記念物

この神社は、重陽の節句の神事「菊の被綿」などでも知られ、1万5千坪の境内には、
夫婦イチョウのほか、清涼院(徳川家康の次男、松平秀康の夫人)お手植えの菩提樹や、
カヤノキに犬桜の木が寄生している「共生の木」などがある。
  
  菩提樹  共生の木 
       菩提樹   樹齢350年                 共生の木

白山神社のケヤキ  (練馬区練馬) 
  白山神社  下のケヤキ
           石段下のケヤキ             幹囲8m  樹高19m   
                                 樹齢900年 国天然記念物

まず、目に入るのが、巨大な一本の樹。 根元の周りに、瘤のような大きな塊があり、
樹皮は皺だらけで、これがケヤキなのかと、疑いたくなるほどの迫力。

平安時代に創建され、練馬宿の氏神とされた、白山神社には、2本のケヤキがある。
奥州征伐に下る源義家が、戦勝を祈願して奉納したケヤキだが、かつては神社を囲んで
いたものが、明治初めに6本になり、現在は2本だけになったという。

   下と上    石段上
    石段下(左)と石段上(右)のケヤキ      幹囲7.2m 樹高14m 
      樹種別幹囲 都内第1位        樹齢900年 国天然記念物

国指定天然記念物の樹は、階段を上った本殿前にあった。
樹冠と呼べるような枝葉はなく、地上10mで切断され、根元の方は、半身が空洞で、
ここに、樹脂が埋め込まれ、数本の支え棒がされていた。

熊野神社のクスノキ   (葛飾区立石)
    左のクス   右のクス
         左  幹囲3.74m           右  幹囲3.8m        
            樹高25m  樹齢300年  区指定天然記念物

クスノキはこの神社のご神木で、社殿の両側に一対になって立っていた。 
この左側のクスノキの横には、ポニーきららの運動場がある。  (「熊野神社とポニー」)

鹿島神社のタブノキ   (品川区大井)
      本殿左     本殿右
       幹囲3.2m  樹高13m         幹囲2.5m  樹高18m 
               樹齢200年   区指定天然記念物

タブノキは、別名イヌグス。 クスノキ科の常緑の高木で、暖かい地方の海岸に自生する。
左側の樹は、強風により上半分がなくなり、幹の先を鉄板で覆ってあるが、樹勢は盛ん。 
春には、臙脂がかった白色の花が咲くという。 今度は、また、春に訪れてみたい。 
植物など

健康ロード

2009年10月12日
今日は、体育の日。

港区の赤羽橋寄りにある、芝公園の林の中に、短いが楽しい緑道があった。
「健康歩道」と名づけられた、何種類もの体力測定遊具が並べてある道である。
遊びながら、順々に試していくと、筋力や柔軟性が測定できる仕組になっているわけだ。 

平日の午後1時近くだったせいか、仕事に戻るサラリーマンが急ぎ足で通っていた。
この日は、健康遊具を利用して体力測定をする人はだれもいなかったが、
休日には、親子連れが集まってきて、賑やかになるのかもしれない。

            健康歩道
                        健康五角形
             平衡性 筋持久力 柔軟性 敏捷性 瞬発力

閉眼片足立ち <平衡性> 
両手を腰にあて片足(きき足)で立ち、両目を閉じてバランスの崩れるまでの時間を計ります。
片足立ち図 片足立ち

立位体前屈  <柔軟性> 
両足を揃え、かかとをつけ、膝を曲げないようにし、身体を前に倒します。

            立位体前屈

懸垂  <筋持久力>
両腕を肩幅にして、鉄棒にぶら下り懸垂します。あごが鉄棒につくまで腕を曲げて
疲れるまでの回数を計ります。
  
                       懸垂

立幅跳び   後幅跳び  <瞬発力>                  
   後幅跳び

振り子ジャンプ <瞬発力>
両手を丸太について体を前後に振り、前に跳びます。
   振り子の図   振り子ジャンプ

腕歩行  <筋持久力>
両手を下の丸太・両足を上の丸太にかけて、前に進みます。 
最後まで行ったら、そのままバックします。(1往復)
                   
         腕歩行

ジャンプ・ステップテスト <敏捷性>
①に向いて立ち「始め」の合図で両足を揃えて、下の順序に数を数えながら跳びます。
○→①→○→②→○→③→○→④→○→①→・・・・・20秒間に何回跳べたかを測定。


          ジャンプステップ

垂直跳び <瞬発力>
片手を上げて高さを計ります。 次に出来るだけ高く跳び上り、その差を測定します。    
     垂直跳び図    垂直跳び

因みに、案内板はそれぞれの測定具にあり、説明文にはルビが振られていて、
グラフは、10歳から70歳までの標準値が記されている。 
この日、Mさんと一緒だったのでどれか1つくらいは挑戦してみようと、話し合ったが、
恥ずかしくもあり、体力の衰えにがっくりしそうに思えたので、
結局、2人とも、敬遠したまま素通りして、東京タワー前の賑やかな通りに出てしまった。
旅・散策・イベント

猫のそっくりさん

2009年10月11日
わが庭に出入りの猫は、こちらが、めいめいの名前で呼んでも、
それが自分の名前だと思っていない。
家の中に、入れてもらえない代わりに、行動は自由気儘。 何の制限もない。
朝夕の食事も、ちゃっとやって来るときもあれば、何日も姿を見せなかったりもする。
2階のベランダまでが面倒なのか、お向かいのさいとうさんのところですましているのか。
彼らは、飼い猫でないが、ノラ猫でもない。 これが、地域猫なのだろう。

街を歩いていると、やはり、それらしい猫たちに出会うことが多い。
カメラを向けると、逃げる猫もいれば、気軽にモデルになってくれる猫もいる。

チビが姿を消してから、1年たった。 
はじめのうちは、近所で、チビと似ているキジトラの猫を見かけると、
つい、「チビ!」と呼んだりしたものだ。
ともあれ、外で猫に会うと、ついつい、わが庭の猫たちとの共通点を、探してしまう。

六郷用水 (大田区)
               大田区チビそっくり? 

羅漢寺川緑道 (目黒区)  
                羅漢寺川緑道
                                      チビに似た猫
            羅漢寺川緑道
                                       アミに似た猫

旧東海道 品川宿 (品川区)
             品川宿  
                                   ククに似た猫たち   
                                       
伝通院 (文京区)
              伝通院 チャトランに似た猫
                                  
浄光明寺 (鎌倉市)
            浄光明寺
            チビ ククに似た猫
                       浄光明寺 
                          だれにも似ていない猫
    浄光明寺

ケシズミ色のケシに似た猫にも、トラに似た三毛猫にも、まだ、会ったことがない。
動物など

都内23区の「花」 Ⅱ

2009年10月10日
江東区塩浜の歩道にある、「23区の区章一覧」のパネルには、
「キラリ個性!! 23色の東京パレット」 平成9年 と記されていた。 
このパネルがある歩道の近くに、かつて、都の職員研修所があったそうだ。

区章パネルの南半分                         (「23区の花 Ⅰ」)

        南部

区の花の絵タイル(南部)  
江戸川区大田区
       江戸川区 つつじ/クスノキ             大田区  /クスノキ  
                    
江東区品川区
       江東区 さざんか/クロマツ            品川区 さつき/シイ・カエデ  
    
渋谷区新宿区
       渋谷区  花ショウブ/ケヤキ           新宿区 つつじ/ケヤキ 

世田谷区中央区
       世田谷区  鷺草/ケヤキ             中央区 つつじ/ヤナギ                
千代田区494minato.jpg
       千代田区 /松                  港区 あじさい/ハナミズキ                   
目黒区
       目黒区 /シイ

これらの23区の絵タイルを見てから、改めて、東陽町付近を歩いてみたが、
ここの絵タイルの多さにも驚いた。 帰りは、東京駅丸の内北口までバスで。 
以前、何度も渡ったことがある霊岸橋、永代橋なども、高いバスの座席から見ると、
一味違った感じがして、薄暮の景色を楽しむことができた。
旅・散策・イベント

都内23区の「花」 Ⅰ

2009年10月09日
都内の街を歩くと、区の花や木の絵タイルが、数多くあることに気づかされる。 
先日、Mさんが、「東京 物語散歩」という、朝日新聞からの切り抜きを下さった。 
それは、『地図男』(真藤順丈 著)という小説の紹介と、その中に出てくる歩道上にある
「東京23区の区章」や「各区の花」の絵タイルがある街を、訪ねたという記事だった。

紹介されていた場所は、江東区。 早速、行ってみることにした。 
地下鉄東西線の東陽町で下りて、記事に載っている地図を見ながら、歩いて行くと、
23区の区章を1枚にまとめた、ジグソーパズルのような、大きなパネルがあり、
その先に、23区の花が、数メートルごとに配置されていた。 

区章一覧のパネル
                 深川八中前歩道 
                     歩道の幅の半分以上もある

区章パネルの北半分
           北部   

区の花の絵タイル(北部)
足立区荒川区
   足立区 チューリップ/銀杏・ケヤキ・スズカケ     荒川区 つつじ/桜

板橋区葛飾区
      板橋区  ニリンソウ/ケヤキ        葛飾区 花ショウブ/シダレヤナギ                           
北区杉並区 
        北区  つつじ/桜                杉並区  さざんか/スギ 
 
墨田区台東区
       墨田区  つつじ/桜                台東区  あさがお/桜 

豊島区中野区   
       豊島区  つつじ/染井吉野            中野区  つつじ/シイ                           
練馬区文京区
       練馬区  つつじ/コブシ             文京区 つつじ/イチョウ 
旅・散策・イベント

ジュズダマ

2009年10月08日
今日は、24節気の1つ、寒露。 旧暦では、もう、晩秋。 寒露が宿る時季になった。
ジュズダマの実も、いつの間にか、褐色や黒色のものが目立つようになった。

  ジュズダマ   イネ科  ジュズダマ属
            学 名  Coix lacryma-jobi
            和 名  数珠玉 スズコ スズダマ トウムギ
            英 名  Job's-tears
           
                 ジュズダマ

熱帯アジア原産の帰化植物で、栽培植物だったが、今では、水辺に自生する。
堅い種子、苞鞘は葉鞘が変化したもので、熟すと光沢のある褐色となり、この種子を
糸でつないで数珠にしたり、お手玉に入れたりすることから、数珠玉と命名された。

ジュズダマの亜種で、薬用植物、健康食品の「ハトムギ」 がある。
明の李時珍の本草の書「本草綱目」には、ハトムギは「尖っていて殻が薄い。
その実は色白く、粳米のようなもので、粥、飯にもなり、または粉にして食べ、
酒に醸すこともできる
」が、ジュズダマは「丸くて殻が厚く、堅硬なもので、
ただ、綴って経を読むときの数珠になるだけだ
」と書かれているそうだ。  

最近、「ヨクイニン」という漢方薬の名をしきりに耳にするが、このヨクイニンというのは、
ハトムギの生薬名で、果皮、種皮を取除いて乾燥後、粉末にしたものだという。
ちなみに、ジュズダマは、「川穀(センコク)」という生薬として、ハトムギやヨクイニンの
代用として用いられるが、薬効は劣るらしい。

ジュズダマは、私が子どもの頃、近所の池畔や空地にいくらでも生えていたが、
絵を描くようになって、画材として探そうとしても、なかなか、見つからないものだった。
それが数年前、柵に囲まれた空地に生えているのを見つけた。 
その空地で草刈が始まったとき、ジュズダマを数株、もらって来ることができたので、
嬉しくて、早速、プランターに植えて、スケッチをした。

翌年の秋から、プランターを部屋に持ち込んで、蚊の心配をすることもなく、
ゆっくり描くことができた。 
スケッチも大分たまったので、昨年、20号の本画「白秋」を描いた。 
もう、モデルを務める必要がなくなったからか、今年は、ジュズダマは出て来ていない。

                 「白秋」 2号 click! 「白秋」*

先日、池の傍の空地を見に行った。 
草叢の中に、数本のジュズダマを見つけるのがやっとだった。 
しかもそれは、簡単に手で抜けそうなくらい、細くて小さなジュズダマだった。
植物など

街で見た路傍の巨樹 

2009年10月07日
本郷弓町の大楠  文京区本郷     

    春日通りから   楠亭前
      春日通りから見た偉容            大楠の幹

樹齢600年以上、幹囲8.5m、区内で最大の幹囲。 文京区の保護樹。
クスノキの若葉は、赤みがかった色から鮮やかな緑へと変わり、
5月から6月には、クリーム色の小さな花が咲き、秋には黒い実をつける。

昨年10月、スケッチ会の皆さんと、弓町本郷教会前の大楠を見に行った。
楠正行の子孫、甲斐庄という旗本の屋敷跡で、この楠は、領主が江戸に出て、
徳川氏に仕えたときには、既に大樹であったらしい。
屋敷は、大正時代に解体、分譲され、その一角に楠亭という、フレンチレストランが
できたが、更にその後、大きなマンションとなり、楠亭はその1階に移ったという。

西側にマンションが建ったことで、楠の樹は、枝の広がりが抑えられてはいるが、
交通量の少ない裏通りということが幸いしてか、樹の勢いはいたって旺盛。
先日、再び、この樹の下を通ったら、元気に緑の葉を茂らせていた。


善光寺坂のムクノキ   文京区小石川

車がよく通る坂の途中に、信州善光寺の分院である善光寺がある。
この坂の上の、道路の真ん中に立つムクノキ(椋)は、柵で囲まれ、その脇に
石のベンチが置かれていた。
樹齢300年以上といわれる老樹は、幹囲4.7m、樹高8m。
東京大空襲で被災し、樹幹の2/3を焼かれ、大きな傷跡があるが、幹の上部から、
何本もの枝を張り、盛大に葉をつけている。 

               ムクノキ             
  ムクノキ   善光寺坂
      道の真ん中のムクノキ

この樹は、道路拡幅の度に、何度も伐採されそうになったが、その都度、関係者に
不幸が起こったため、結局、道路を分けることで、残されたという。
この樹から、元気を分けてもらって、この不思議な空間を後にした。

巨樹というのは、気の遠くなるような長い時間を、なぜ生き長らえて来れたのだろうか。 
『巨樹の風景』」(加瀬雄二 著)によると、第1には、その異様な荒々しい容貌にあり、
このように異様な形では、材木として使えない
ので、残されるのだそうだ。
第2に考えられるのは、異形、暴れ木ゆえに漂う、得体の知れなさ、神秘性と、
そこから発する圧倒的なエネルギー。 これが人々の信仰心と結び付いて、
「神木」「霊木」として崇められてきた
という。
最後は、屋久杉のように、人里離れた山奥で、大自然に守られてきたものだという。

本郷弓町の大楠や善光寺坂の椋の樹は、天然記念物ではないが、木を守ることの
大切さを知っていた人々が残してくれた、貴重な宝物といえるだろう。 
植物など

雨傘の扱い 各様

2009年10月06日
9月中旬から10月上旬にかけての長雨のことを、秋雨、秋の長雨、秋霖(しゅうりん)という。
雨の日は、駅の構内や建物の入口で、傘のしずくを上手に始末しなければならない。   
     
雨の日の工夫 いろいろ
       鎌倉 鎌倉の商店街で

   480no9.jpg 目黒区     世田谷区 世田谷区                         
           東陽町 地下鉄東陽町駅で          
        
  目黒区   渋谷郵便局 
       目黒区役所で                    渋谷郵便局で

晴れの日に見た雨傘
        芝公園 港区 
         マットに巻かれた4本の傘も、大切な家財道具  
                 
              大岡山 目黒区
                 雨は上ったのに、まだ差したまま?                           

 貸し傘 江ノ電 極楽寺駅
       いろいろな「貸し傘」がある駅
旅・散策・イベント

ホームでみかけた光景

2009年10月05日
横浜へ出かけたときのことだが、心に止まるというか、気にかかる、2つの光景に出合った。 
その1つは、鳩による被害。 最近、鳩が増えたのか、公園だけでなく、街の至る所で
見かけるが、駅の中にも住みついているようだ。
ホームのベンチがある壁の上に、「鳩の落し物に ご注意ください」のはり紙があった。 
確かに、1か所、壁が白く汚れていて、その近くには誰も寄り付かない。 
「落し物」という言葉に、駅の人たちの優しさを感じると共に、顰めた顔が思い浮かんだ。

      駅ホーム   ポスター
           
もう1つは、犬の災難。 帰途、改札口の前で見かけた年配の男性は、連れていた犬を
麻袋に押し込むと、カートに括り付け、そのまま引いて改札を通り、エスカレーターで
ホームへ上っていった。 あっけにとられて、思わず声を掛けたくなったが、
犬は、こうした扱いに馴れているのだろうか。袋に入れられ、地面を引きずられても、
一声も立てずに耐えている。 その姿を想像すると、堪らなかった。 

             袋入り犬            

その男性は、ホームでも車内でも、周りを気にする様子もなく、堂々と腰かけていた。
小動物は、手回り品として(JRは有料だが、東急線は無料で)車内に持込めるはずだが、
犬は、中型犬で、シェルティ(シェットランド・シープドッグ)だった。
どうみても、電車には乗れないはずだ。

因みに、車内に持ち込めないものは、
・ 危険物、死体、動物(小動物を除く) ・ 車両を破損するおそれがあるもの
・ 不潔または臭気のため、他のお客さまにご迷惑をおかけするおそれがあるもの 

子犬・猫・鳩などの小動物を持ち込むときは、
・ 縦・横・高さの合計が90cm以内で、長さが70cm以内の容器にいれること
 (頭や足など一部が容器の外に出るようなものは不可)
・ 容器に収納した重量が10キログラム以内のもの  
などの規定(東急線)がある。

わが庭でも、ノラ猫が迷い込んできて、いつの間にか住みつく前までは、何代も、
犬を飼っていた。 ほとんどが雑種だったが、柴犬が16年近くいた後、その後継として
飼ったのがシェルティで、この犬が最後になった。         (「想い出の犬たち」)
そんなこともあって、どんな経緯があるのかわからないが、駅でみかけた袋詰めの
シェルティが、いつまでも気になって仕方がなかった。
動物など

都内23区の木や花

2009年10月04日
JR渋谷駅のハチ公前広場で、少し草臥れた絵タイルが目に入った。
「区の木 ケヤキ」と「区の花 花ショウブ」と書かれた、絵だった。 

  渋谷区  475no10.jpg
        渋谷区   ケヤキ           渋谷区  花ショウブ

たまに通ることがある、渋谷駅近くの歩道では
  渋谷区   渋谷区
       渋谷区 花ショウブ            渋谷区 花ショウブ

そういえば、新橋の赤レンガ通りでみかけた「ハナミズキ」の絵タイルには、
港区の木とあり、この通りの街路樹はハナミズキで、ピンクと白の絵タイルが映える、
お洒落な通りだった。

    港区    港区 

さっそく、「東京都23区の木・花」を調べてみた。     (参考 小平市立図書館)

「区の木」ベスト3は、  
     けやき   足立区 板橋区 渋谷区 新宿区 世田谷区
     サクラ   荒川区 北区 墨田区 台東区 豊島区(ソメイヨシノ)
     しい     品川区 中野区 目黒区          

江戸川区、大田区はクスノキ、千代田区は松 、江東区はクロマツ
足立区、文京区はイチョウで、足立区は、イチョウ、けやきのほかに、スズカケ(プラタナス)、
杉並区はスギ、さざんか、アケボノスギの3種類が選定されている。
葛飾区はしだれやなぎ、中央区はやなぎ、品川区はしいカエデの2種類、
練馬区はこぶし、港区は、ハナミズキとなっている。

    大田区     中野区
         大田区 くすの木              中野区  しいの木

「区の花」は、ツツジサツキが多い。 
荒川区、江戸川区、北区、品川区(サツキ)、新宿区、墨田区、中央区、豊島区、中野区、
練馬区、文京区の11区にも上る。

「神田川四季の道」の中野区と新宿区の間に架かる橋には、中野区の木のシイの絵タイル、
中野区の花のつつじの欄干があった。
練馬区の「平成つつじ公園」前のガードレールには、区の花、つつじの絵がついていた。

   中野区  中野区
         中野区  つつじ                中野区 つつじ
  練馬区 世田谷区
          練馬区 つつじ               世田谷区 鷺草

足立区、千代田区は、葛飾区と渋谷区が花ショウブで、大田区の、江東区のさざんか
世田谷区の鷺草、台東区の朝顔、港区のバラ、あじさい、目黒区のなどとなっている。

都内で、たまたま、通った道だけでも、数多くの絵タイルやレリーフに出合った。
こうした、絵タイルや絵がついたガードレールなどに出逢うと、歩くのがいっそう楽しくなる。

ちなみに、「区の鳥」は、大田区のウグイス、品川区のゆりかもめ、世田谷区のオナガ、
千代田区の白鳥、目黒区のシジュウカラと、意外に少ない。
旅・散策・イベント

シカクい頭の思いつき

2009年10月03日
今日は、旧歴の8月15日、中秋の名月。 明日は満月である。 
昨年の中秋節は9月14日だったが、突然の雨に見舞われた。    (「白い秋」)  

東急線の車内でみた、日能研シカクいアタマをマルくする(2009年度中学入試問題)の、
9月の額面広告は、女子中学の国語の入試問題だった。 
          
           額面広告

「企業は自らが生き残るために、常に大変な思いで新しい事業を見つけて
切り開いている。  しかし、新しいアイディアを出し続けるのは困難だ。
どのアイディアも似たりよったり。 そんな時、昔の事業を現代風にすることで、
新たな道が開けることがある。  昔の着物の生地を使ったドレス、〔         〕、
昔ながらの「かまど炊き」を再現した炊飯器など、多くの「古くて新しい」アイディアが
企業の核心を担っている。
〔        〕に入るようなアイディアを自分で考えて答えなさい」
というものだ。

この額面広告を見る度に思うのだが、受験勉強中とはいえ、小学6年生が解く問題かと、
疑問に思ってしまう。 とにかく難しい。             (「受験シーズン」)
○×式に馴れた「シカクいアタマ」には、咄嗟に浮かんでこなかった。 
答えはURLでというので、帰宅してからのぞいてみた。 

「足袋を模した足指ソックス、すのこを使った通気性のよいベッド、足の裏があたる部分に
ござや竹を用いたスリッパ など」
といった答えがあった。
なるほど!足指ソックス。 私も愛用しているではないか。
すのこのベッドは、以前、使っていたが、今は、畳ベッド。 畳ベッドも答えになる!
ゴザ?というか、イグサのスリッパは、さらっとして快適だ。 これも我が家にある。
また、以前、買おうかと思った、腰掛式のコタツなんていうのも、答えになりそうだ。

一旦、答えを聞けば、ヒントをもらって連想するように、新たな答えが出て来そうだが、
もし、私が、試験場でこの問題に当ったら、果たして、答えられただろうか。

それはともかくとして、「古いものを新しく使う」ことで、私が気に入っているのは、
祖父の代の桐の火鉢を、観葉植物の鉢カバーやミニテーブルとして使っていることだ。 
家を改築した際、この桐の火鉢は、たしか、灰が入ったまま、蔵の奥にあった。
直径40cm位のものと30cm位のもの、各々2個ずつ、とっておくことにしたのだ。
もっとも、これは、単なる「リユース」であって、入試問題の答えにはならないだろうが。

          火鉢のリユース

火鉢のほかに、祖父のステッキや祖父母愛用の木魚なども残しておいたが、
父は、晩年、杖を使うのを嫌がったので、ステッキは役にたたなかった。
ひょっとしたら、雨の時に傘になるようなステッキだったら、父は、使ったかもしれない。
たまに街でみかける、「傘兼用の杖」と、答案に書いたら、正解にしてもらえるだろうか。

ふと、杖が必要な人が、それを傘にしたら、杖がなくなって不安になる?と思ったが、
どうやら、傘をさしながら杖も使える、「ステッキが中に組み込まれている傘」なるものが、
市販されているらしい。 世の中、知らないことが、いろいろあるものだと感心した。
つれづれ

内蔵助も見上げたシイノキ

2009年10月02日
白金高輪駅(東京メトロ/都営地下鉄)の上は、港区役所高輪総合支所などがある、
「コミュニティぷらざ」になっている。 3階にある図書館は、比較的新しく、快適で、
雨の日でも傘なしで、駅から直行でき、私のお気に入りの図書館の1つだ。 
先日、図書館に行ったついでに、地図ではすぐ近くにある、シイノキ(椎)の巨樹をみようと
思い立った。 生憎、小雨が降りだしたが、勇を鼓して踏み出した。

この建物の横にある、急勾配の石段を、傘をさしながら登りきると、ちょうど、
右脇の道路沿いに、この巨樹があった。
あとで、コミュニティぷらざのエレベーターで5階に上ると、この道に出ることが、
わかったので、帰りは、勿論、エレベーターで、地下鉄の駅まで、一気に下りた。

          旧細川邸

このスダジイは、幹囲8.13m、高さ10.8m、樹齢300年以上の都指定天然記念物。
樹種別の幹周第3位で、都内では、最大級のシイノキ。
大幹の下部分には空洞が出来たため、昭和56年、大規模な外科手術を施したとか。
 
かつて、この付近は、肥後熊本藩細川家の下屋敷だったところで、 
元禄16年(1703年)、赤穂浪士、大石内蔵助良雄ら17人が、この屋敷に預けられ、
壮烈な死を遂げた。 屋敷跡は東京都指定旧跡の1つになっている。

  正面から 右横へ

  後方から 左横

この樹の周りをひと回りしてみた。幹の中途から、若い葉をつけた枝が何本も伸びていた。 
この道路脇の狭い場所で、孤軍奮闘、元気に生きつづけている。

ちなみに、シイは、ブナ科シイ属の樹木の総称で、シイ属は、ツブラジイとスダジイの
2種類がある。スダジイはイタジイ、ナガジイとも呼ばれ、ドングリは先の尖った卵円形で
2年目に熟し、食用になる。 材は建築資材や家具用として使われ、またパルプ材にもなる。
ほかに、マテバシイ属のマテバシイもあり、やはり、これもシイと呼ばれている。 
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