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成語とことわざの中の「猿」

2016年01月04日
猿にまつわる諺や成語は多いが、あまりいい意味では使われないようだ。
「猿の木登り カニの横ばい」 「猿の水練 魚の木登り」といったものから
「猿芝居」「猿真似」「猿に烏帽子」「犬猿の仲」「猿知恵」「猿も木から落ちる」
「猿もおだてりゃ木に登る」や「猿に烏帽子」 「猿に絵馬」「沐候にして冠す」
「猿の尻洗い」「猿の柿笑い」「猿の面笑い」(自分の欠点に気づかずに
他人の欠点をあざ笑う)など。

      アカゲザル
                アカゲザル   井の頭動物園

「猿臂之勢」 進退が自在にできる軍隊の体制のこと。
「窮猿投林」 困っているときには選り好みなどしていられないということ。
「意馬心猿」「心猿意馬」 心が煩悩や欲望のために働いて抑えがたいこと。
「檻猿籠鳥」「籠鳥檻猿」  自由を奪われ思うように生きられないということ。
「猿猴取月」「猿猴が月」「猿猴月を取る」 できもしないことをしようとして
身を滅ぼすことのたとえ。また、無謀な計画のたとえ。
           
「猿」を含まない中国の故事にもとづく成語もある。
「朝三暮四」 ①うまいことを言って、人をだますこと。 
         ②目先の違いに気をとられ、結果が同じことに気がつかないこと
宋の国の狙公は、多くの猿を飼っていた。ところが、食料が減ってきたので、
猿に与えるエサのトチの実を減らそうと考え、猿が自分に懐かなくなることを
心配し、まず、猿にトチの実を「朝に3つ、夕方に4つやろう」と持ちかけた。
すると予想通り猿は怒り出したので、「朝に4つ、夕方に3つやろう」というと、
猿はみな頭を下げて喜んだという。(「列子」)                         

「断腸の思い」  はらわた(小腸)がちぎれるほどの辛く深い悲しみ。
東晋(しん)の桓温が蜀に攻め入る際、船で三峡にさしかかった時のこと、
1人の家臣が子猿を捕まえた。母猿が子を追って百里余もついてきたが、
家臣はその子猿を殺した。これを見た母猿は泣き叫んで死んで船に飛び込み、
そのまま息絶えた。その腹を裂いてみると腸がずたずたにちぎれていた。
桓温はそれを聞いて立腹し、その家臣を免職にした。(「世話新語」)

ちなみに、中国王朝の宋時代(春秋戦国時代)は、日本では縄文時代後半、
晋は、飛鳥時代のころにあたる。
つれづれ
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