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「茶馬古道』 Ⅱ

2020年05月13日
「雲の南と書いて 雲南。雲の下に お茶の故郷がある」
『空旅中国 茶葉古道』(NHK BS)は雲南の茶畑から始まった。(『空旅中国 茶葉古道』

「茶馬古道」は、雲南の南方からチベットのラサまでの約150kmの交易路。雲南省で採れた茶(磚茶)をチベットへ人と馬で運んだことから名づけられた。
チベットの遊牧民は肉や乳製品ばかりで野菜を摂らない。彼らにとって胃に溜まった脂を流し、ビタミンを補ってくれる茶は不可欠だった。

雲南にはもともと漢民族とは異なる民族が王国を築いていた。7世紀、はるかかなたで中国王朝の唐が誕生、同じころ雲南の北にチベット王国が誕生。雲南はチベットと同盟を結んだ。茶馬古道が栄えたのはそんな独立王国の時代。

ミャンマーの国境に近い西双版納(シーサンパンナ)に暮らす布朗(ブーラン)族は9万2千人ほど。
政府が重点的にサポートする人口の比較的少ない22の少数民族の1つ。独自の言葉はカンボジアと同じクメール語。

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           プーラン族

紀元前に布朗族が茶の栽培をした言い伝えがある。樹齢800年の茶の樹をはじめ樹齢数百年の「古茶樹」が多い。
「茶友各桟」(宿屋)で淹れたお白茶は鉄瓶の湯に茶葉を入れ注ぐというシンプルなものだった。布朗族のお茶はわずかに発酵させた若葉を使う。樹齢800年の味だとか。

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        わずか15秒で出来上がり 

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茶馬古道は瀾滄江(メコン河)を遡る。タイ語で「母なる水」。チベット高原に源流を発し、全長4909km。
 
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              メコン河  
      
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       茶馬古道の出発点  易武
   
茶馬古道の出発点は易武の街。出発は正午と決まっていた。商人たちは小柄で疲れ知らずのチベット馬に円盤型に固めた茶を入れた30kgの籠を両側に積み馬を引き歩いた。
雲南の北まで1200km、さらにチベットのラサまで2500㎞。往復1年の旅だった。

出発してから110km。景洪では商人たちが開く夜市で賑わったという。
茶馬古道はさまざまな民族が出会う道でもある。

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西双版納(シーサンパンナ)には、布朗族とともに傣(タイ)族も多く115万人が暮らしている。タイやラオス系。
もともとは現在の湖南省付近に国家を築いていたが、秦の始皇帝に追われたという歴史がある。

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                景洪 (傣族自治州)
中国・中国の旅
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